ラリージャパンは最終日6つのSSが行われ、エバンスがトップを守り優勝、今季2勝目を挙げた。3位表彰台を目指し、激しく追い上げた勝田貴元は4位。初日の出遅れが響いた結果だが、ファンからは「よくやった!」とねぎらいの声が送られていた
文:ベストカーWeb編集部 写真:トヨタ、Rally Japan
【画像ギャラリー】シリーズ王座は射程圏内!! 日本の勝田選手の健闘に大拍手だ(7枚)画像ギャラリー3位のパヤリとSSごとにタイムを詰める勝田の怒涛の走りに拍手!
母国ラリーで最低でも表彰台が欲しい勝田貴元だが、日曜日の朝、6つのSSを残した時点で3位パヤリと4位勝田の差は26秒9と逆転は難しい状況であることは本人もわかっていたはず。
それでも諦めない姿勢を見せる勝田は日曜日最初のSS15 でその差を21秒に詰める。さらにSS16では初めてトップタイムを記録しその差は19秒3に、SS18 終了時点では19秒1、SS19終了時点で13秒7と本来の攻めの走りを披露。
勝田本人も手ごたえがあるのだろう「本気でプッシュできています」と手ごたえのよさを話す。
豊田スタジアムで映像を見ていたファンたちからは「勝田凄え!」の声が上がり、たくさんの拍手が送られる。そして、迎えた最後のSS20、パワーステージで勝田は最後の力を振り絞って激走したが、3位パヤリとは12秒1届かず4位でフィニッシュ。
「ファンの皆さんに申し訳ない気持ちです!」と勝田は第一声にそうコメントしたが、「そんなことはないよ!」とファンを代表して言いたい。最終日の走りは、まさに「ワクワクさせてくれるものだった! ありがとう」と言いたい。
『初日からこの日の走りができていれば!?』と本人が一番思っているだろうが、これがラリーというもの。4位という成績は物足りないものかもしれないが、昨年よりも一回り成長し、自分をコントロールしながらタイムが出せることを証明して見せた。
優勝は3日間ともトップを譲らなかったエバンスが今季2勝目。ラリージャパンは5戦3勝と強い。「マシンの調子はいいし、大きなリスクは冒さないつもり」と午前中を終えて語っていたが、しっかりとラリーをコントロールし見事優勝。エバンスは「素晴らしい週末だった!」と喜びを口にした。
2位は12秒8差でオジエ、3位のパヤリは今季7戦中5回目の表彰台と成長を見せた。その結果、表彰台はまたしてもトヨタの独占となった。ヒョンデ勢はフォルモーが5位、ヌービル6位、パッドン7位と成績が残せなかった。
再出走のソルベルグが圧巻の走り! 勝田は20ポイント獲得しチャンピオンシップ争いで2位を守る
日曜日の順位で争われるスーパーサンデーと最終SSで争われるパワーステージの結果はともにソルベルグがトップと土曜日のクラッシュの無念を吹き飛ばすような走りを見せた!
ソルベルグは「今日は攻め切ったが、結果は正直悔しい」と話した。土曜日のクラッシュさえなければ最終日エバンスと争いをしていたことだろう。
スーパーサンデー、パワーステージとも勝田貴元が2位で、失うもののないソルベルグの2位だから勝田は本当によく攻めた。
第7戦ラリージャパンを終えた時点でのチャンピオンシップ争いは1位エバンス151ポイント、2位勝田貴元131ポイント、3位ソルベルグ102ポイントとなっている。勝田は4位に終わったものの、スーパーサンデー、パワーステージともに2位で、それぞれ4ポイントゲットし4位の12ポイントと合わせて20ポイントを獲得。
ラリージャパンの最終日、気持ちを切らさずに走ったことが、シーズンを振り返った時に「あの時が分かれ目だった」となるかもしれない。
後半戦は6月25日に開幕するギリシャのアクロポリスラリーで開幕するが、残り7戦はすべてグラベル(未舗装)戦。勝田はグラベルが得意なだけに、次戦に必ずつながるはずだ。
なおWRC2に参戦したWRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀はクラス3位(総合12位)と初の表彰台を獲得した。山本は母国での表彰台に「本当にうれしいです。皆さんの声援が力になりました。これまでなかなか結果に結び付けられず、自信がなくなったこともありましたが、これからガンガン行きます」とコメントし、大きな自信となったようだ。
WRC2の優勝はグリアジンがドライブしたランチア・イプシロン・ラリー2HFインテグラーレで、総合でも9位と健闘。ランチアは参戦1年目ながらターマックに強く今季3勝目と絶好調! 果たしてグラベルでもランチア旋風を巻き起こせるか? 後半戦に注目だ。
日本人ドライバーでは新井大輝が総合15位、勝田範彦が16位で完走。軽自動車のコペンで参戦した相原泰祐は28位で完走した。
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