近年は国産車のデザインもずいぶんとセンスがよくなった。しかし、なんだかんだで“おしゃれ感”に関してはいまだ輸入車のほぼ独壇場であり、ぶっちゃけ高く見える。そしてそれは「輸入コンパクトカー」においても同様だ。
とはいえ新車で買うとなると、コンパクトカーであっても輸入車はわりと高いわけだが、中古車であれば、100万円以下のお手頃価格で狙えるモデルも多数存在する。
で、それらもけっこうな“高見え”をするものだ。ここでは、そんな「高見え輸入中古コンパクトカー」の数々をごっそりご紹介しよう!
※本記事の内容や中古相場などは2023年6月上旬取材時のものです。
文/伊達軍曹 写真/ベストカー編集部、ルノー
初出:『ベストカー』2023年7月26日号
■オシャレ度が高いイタリアン&フレンチコンパクト!
●フィアット500(3代目・現行型):2気筒ターボのツインエンジン車をお薦めしたい!
往年の「ヌオーヴァ500」のデザインテイストを現代の世に蘇らせたコンパクトカーとして2008年に登場。基本となるパワーユニットは1.2Lまたは1.4L直4のほか、0.9Lの2気筒ターボを用意。オープンモデルである「500C」も人気だ。
●中古車購入ポイントは?
車両価格100万円以下の物件流通量は600台以上と非常に豊富。それこそ車両20万円ぐらいから1.2Lまたは1.4L版を探せるが、このぐらいの値段だと状態はイマイチな場合が多く、1.2Lはそもそも非力であるため、いわゆるクルマ好きにはあまりお薦めできない。
狙い目となるのは、有機的なビート感が気持ちいい0.9Lの2気筒ターボ「ツインエア」エンジンを搭載するグレードの、おおむね60万~80万円ぐらいの物件だ。500Cの場合は80万円~が目安。
【フィアット500(3代目)】
中古相場:約25万~320万円
新車時価格:195.0万~333.0万円
年式:2008年~
入手しやすさ:★★★★★
高見え度:★★★★☆
●シトロエンC3(3代目・現行型):現行型の中古は100万円台前半で探したい
従来のオーソドックスなハッチバックから、大胆なクロスオーバースタイルに生まれ変わって2017年に上陸した現行世代のフレンチコンパクト。搭載エンジンは最高出力110psの1.2L直3で、トランスミッションは6速AT。駆動方式はFFのみとなる。
●中古車購入ポイントは?
中古車の流通量は全国で100台以上とまずまず豊富だが、車両価格100万円以下の物件は全国でも数台レベル。現行型C3で行く場合は「100万円以下」にはこだわらず、車両110万~130万円付近の価格レンジで上級グレードである「シャイン」を探したい。
特に壊れやすいクルマではなく、内外装の状態がよければ「まさかの100万円台前半」には絶対に見えないクルマだ。
【シトロエンC3(3代目)】
中古相場:約85万~280万円
新車時価格:216.0万~321.0万円
年式:2017年~
入手しやすさ:★★★☆☆
高見え度:★★★★☆
●プジョー208(初代・先代型):先代型なら100万円以内の予算で探すことができる
「207」の後継として2012年9月に登場したフレンチコンパクト。ボディタイプは3ドアと5ドアが用意された。前期型の基本パワートレーンは1.6L直4だが、グレードによってはターボ付きや6速MTも。2015年10月にマイナーチェンジを実施。
●中古車購入ポイントは?
中古車流通量はまずまず豊富で、相場も約40万円~とかなりお手頃。しかしマイナーチェンジ前の前期型はデザインの関係で今ひとつ高見えはしないため、買うならぜひ2016年式以降にしたいところ。
それでも、1.2L直3ターボ+6速ATとなった「アリュール」を60万円前後で見つけることができる。
【プジョー208(初代)】
中古相場:約40万~180万円
新車時価格:199.0万~368.7万円
年式:2012年~2020年式
入手しやすさ:★★★☆☆
高見え度:★★★☆☆
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