■ほぼすべてのトヨタ車に付いている「エアロスタビライジングフィン」
さて、小さなスイッチの秘密は分かったが、記事中に出てきた「エアロスタビライジングフィン」とはなんだろうか。
なにやらスポーツカーの特別装備のような語感だが、実はこの装備、2010年頃から後のトヨタ車(レクサス車を含む)にはほぼすべて付いている。
あなたがもしトヨタ車ユーザーなら、テールレンズやドアミラーの付け根をチェックしてほしい。車種によって大小はあるが、米粒を長くしたような突起が付いているはずだ。
この「エアロスタビライジングフィン」、一般的には「ボーテックスジェネレーター」という。飛行機の主翼や新幹線のパンタグラフ、レースカーの車体などに付いているものと機能は同じだ。
走っているクルマの周囲の空気の流れは、車体との距離によって圧力やスピードが異なるのだが、車体のごく近くを流れる空気は車体からはがれにくい特性を持つ。その「はがれにくさ」は空気抵抗となって運動性能や燃費に影響を及ぼすため、トヨタはその影響を抑えようと考えたのだ。
「エアロスタビライジングフィン」は、ボディ近傍を流れる空気を意図的にかき回し、渦を作る。その結果、空力特性が改善し、燃費向上や騒音低減に無視できない効果を発揮するのだ。 求める要件によってサイズや数が異なるため、トヨタ車では車種ごとに「エアロスタビライジングフィン」のサイズや数が違っている点が面白い。街を走るトヨタ車を見かけたら、ぜひともチェックしてほしい。
【画像ギャラリー】このクルマにも! トヨタのエアロスタビライジングフィン図鑑(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方将来バックドアもスライド式に出来るかもね
仕事で使ってるのでバックドアは一日に何度も開け閉めしてるからとてもいいと思う。
リモコンやコンソールにもスイッチはあるけどほぼ使ってない。
手動の開け閉めって私でも少し重たい。
なのでこれは本当にありがたいです。
SUV含めてリアハッチの開閉は基本横に立って手を伸ばして行っているので、こういう機能は重い車では標準くらいに普及してほしく思います。