超小型隠しボタンの機能はいったい? 新型アルファード/ヴェルファイアの気配りにマイッた

■ほぼすべてのトヨタ車に付いている「エアロスタビライジングフィン」

30系アルファードのテールレンズにある「エアロスタビライジングフィン」
30系アルファードのテールレンズにある「エアロスタビライジングフィン」

 さて、小さなスイッチの秘密は分かったが、記事中に出てきた「エアロスタビライジングフィン」とはなんだろうか。

 なにやらスポーツカーの特別装備のような語感だが、実はこの装備、2010年頃から後のトヨタ車(レクサス車を含む)にはほぼすべて付いている。

 あなたがもしトヨタ車ユーザーなら、テールレンズやドアミラーの付け根をチェックしてほしい。車種によって大小はあるが、米粒を長くしたような突起が付いているはずだ。

 この「エアロスタビライジングフィン」、一般的には「ボーテックスジェネレーター」という。飛行機の主翼や新幹線のパンタグラフ、レースカーの車体などに付いているものと機能は同じだ。

 走っているクルマの周囲の空気の流れは、車体との距離によって圧力やスピードが異なるのだが、車体のごく近くを流れる空気は車体からはがれにくい特性を持つ。その「はがれにくさ」は空気抵抗となって運動性能や燃費に影響を及ぼすため、トヨタはその影響を抑えようと考えたのだ。

「エアロスタビライジングフィン」は、ボディ近傍を流れる空気を意図的にかき回し、渦を作る。その結果、空力特性が改善し、燃費向上や騒音低減に無視できない効果を発揮するのだ。  求める要件によってサイズや数が異なるため、トヨタ車では車種ごとに「エアロスタビライジングフィン」のサイズや数が違っている点が面白い。街を走るトヨタ車を見かけたら、ぜひともチェックしてほしい。

【画像ギャラリー】このクルマにも! トヨタのエアロスタビライジングフィン図鑑(9枚)画像ギャラリー

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