トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアが登場してから約1カ月がたち、年内受注停止も視野に入っているところだ。そのようななかで、先代モデルの中古車市場にも動きがあったという。そこで今回は、中古価格の推移を含めた最新情報をお届け。
文/萩原文博、写真/TOYOTA
■アルファード/ヴェルファイアそれぞれの個性が光る新型に生まれ変わった!
中古車相場が最も活発に動きを見せるのが、世代交代であるフルモデルチェンジのタイミングだ。
一時フルモデルチェンジ直後は旧型の在庫が未使用中古車として市場に出回り、平均価格が値上がりすることもあったが、半導体不足などによる新車の納期遅延の現状ではこのような現象は起きなくなっている。
2023年6月に、国産Lサイズミニバンの人気モデルであるトヨタアルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジを行い、アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目となる新型が登場した。
先代モデルの末期に展開するグレードが特別仕様車のゴールデンアイズ2に集約され、新型では廃止となるといううわさのあったヴェルファイアも無事に登場。さらにアルファードとヴェルファイアの個性が明確に分けられているのが特徴だ。
ヴェルファイアは、専用グレード“Z Premier”を設定。高い加速性能と充分な駆動力をもつ2.4L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションは8速ATを採用。
さらに専用のボディ剛性部品を追加することで「運転する喜び」を感じられる仕様となっている。
■すでに受注停止!? アルファードとヴェルファイアのどちらが人気?
旧型ではアルファードがヴェルファイアの人気を大きく上回っていたが、新型では旧々型のときのようにアルファードよりヴェルファイアの人気が上回る可能性を秘めている。
その理由は、新型アルファードを来月納車という幸運なユーザーから聞いた話だが、そのユーザーは、本当はヴェルファイアが欲しかったそうだが、購入したディーラーではヴェルファイアの割当枠がなかったからだ。
これはヴェルファイアが、中国でクラウンヴェルファイアとして販売されるため、日本市場においてかなり販売台数が制限されているのではないだろうか。
そう考えると新型はアルファードよりヴェルファイアのほうがレア度は高く、人気になる可能性は高いだろう。
すでに年内の受注台数が上限に達して受注停止となっている新型アルファード/ヴェルファイア。人気車であってもフルモデルチェンジによる中古車相場の値落ちは防ぐことはできなかった。
これから紹介するフルモデルチェンジ前後の中古車相場の推移は、アルファードは3世代、ヴェルファイアは2世代分の中古車相場の推移となる。
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