電動化へと傾く自動車業界にあって、GRスープラとフェアレディZは比較的近い時期に登場した純内燃機関のスポーツモデル。排気量やボディサイズからもお互いに意識し合わないはずはない。こうなりゃ直接対決してもらいましょう!!
※本稿は2023年6月のものです
文/斎藤 聡、写真/ベストカー編集部、トヨタ、日産
初出:『ベストカー』2023年7月10日号
■お互いに良いところと気になるところあり
スポーツカーは、ホイールベースとトレッドのアスペクト比、それに重心高がクルマの素性をほぼ決めてしまう。スープラはホイールベースをGR86よりも短くし、トレッド/ホイールベース・アスペクト比を1.55とすることで曲がりやすいクルマを開発。
走らせるとカーブでノーズがグイグイ入るセッティングで速く走る素性のよさを感じる。ただ、Z軸を中心に自転したがる動きが気になる。モダンな操縦性なのかもしれないが、Z軸の回転中心が前のほうにある(と感じられる)フェアレディZのほうが個人的には安心感が高い。
エンジンは両車3Lツインターボで、スープラは387ps/51.0kgmの直6、Zは405ps/48.4kgmのV6。動力性能は互角だが、直6のスープラのほうが表情豊か。
コメント
コメントの使い方日本のスポーツカー対決ってか、マグナBMW対ニッサンでしょ。