右折待ちでしてたら赤信号に。進んで良いの?忘れがちな交差点の交通ルール3つ

ゼブラゾーンは走行してはいけない場所ではないが、走行しないことが望ましい

 交差点付近でよくみる「導流帯」。通称「ゼブラゾーン」とよばれるもので、交差点の手前に白の斜線で囲われている道路標示、区画線だ。この導流帯に関しては、自動車教習所では「走行しないように」と教えられるが、実際街中では、導流帯の上をクルマがバンバン走行している。

 確かに導流帯は「規制標示」ではなく「指示標示」であるため、走行してはいけない場所ではない。導流帯の目的は、交通量の多い場所や複雑な道路などにおいて、クルマを安全に誘導すること。そのため、その上を走行しても違反ではないが、導流帯の指示を無視して、導流帯の上を走行して右折レーンへと向かってしまうと、導流帯の指示に従って導流帯が終わったところから右折レーンに入ろうとするクルマと事故になってしまう。

 この場合、導流帯の上を走行してきたクルマは、そのことによって過失割合が増えてしまうことが考えられる。導流帯は走行してはいけない場所ではないものの、やはり走行しないようにすることが望ましい。また、導流帯に従って走行する際も、右折レーンに入る際には、導流帯を直進してくるクルマがいないか、注意してから進路変更するようにしたい。

導流帯はやはり走行しないようにすることが望ましい。導流帯に従って走行する際も、右折レーンに入る際には、導流帯を直進してくるクルマがいないか、注意してから進路変更するようにしたい(PHOTO:Adobe Stock_xiaosan)
導流帯はやはり走行しないようにすることが望ましい。導流帯に従って走行する際も、右折レーンに入る際には、導流帯を直進してくるクルマがいないか、注意してから進路変更するようにしたい(PHOTO:Adobe Stock_xiaosan)

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 なぜやってはいけないのか、意味がわかると納得できることもあると思う。ルールがつくられる背景には、なんらかの理由があるはず。周囲に危険を及ぼさないように、また自分自身のためにも、決められたルールは守るようにしよう。

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