オジさんには機能多すぎ!? 使わず嫌いは損かも!! 存在感薄めの機能たち

実は超便利なモノも……ほぼ使っていないであろう装備3選

●パドルシフト

存在感が薄すぎる!?! そういえば「使ったことない装備」ってない?
ハンドルに装備されたパドルによってシフトチェンジを行うパドルシフト。変速操作中にハンドルから手を離す必要がないのが大きなアドバンテージになる

 いまや日本国内の道路を走るクルマの98%がオートマチックトランスミッション(AT)仕様とのこと。つまりマニュアル(MT)で変速を行うクルマは2%のみ。しかし、マニュアル的な変速操作をAT車でできる装備があるのをご存じだろうか?

 その装備とはパドルシフトのこと。基本的にはATなのだが、ハンドルの奥に装備されたパドル(レバー)を動かせばギアセレクトが任意に行える。

 F1をはじめとするレースカーではこのパドルシフトが主流であり、市販車でもレースカー気分を味わえる。だが、実際に使ったのは最初のうちだけどいうオーナーもけっこういるという。

 そもそもATの魅力は変速操作が不要なことであり、これをあえて楽しみたい人はMT車を選ぶはず。そのため、パドルシフト付きであってもほとんど使わない場合がかなりある。

 でも、せっかく装備されているならたまには使ってみたいかも?

●自動駐車

存在感が薄すぎる!?! そういえば「使ったことない装備」ってない?
日産の自動駐車システム・プロパイロットパーキングの動作イメージ。駐車操作のすべてが自動で行われ安全性も高いが、使用を躊躇するドライバーもいる

 意外に苦手とする人が多いのが駐車。特にバックでの縦列駐車の難易度は高い。そんなドライバーの味方となってくれるのが駐車支援機能だ。

 駐車支援機能にもさまざまなタイプがあり、最高峰ともいうべきなのが自動駐車。その名のとおり、ドライバーが何もしなくてもクルマ自身が駐車操作を行ってくれる。

 だが、この自動駐車もカンペキではない。区分け線のはっきりしない駐車場や、未舗装の場所ではうまく駐車できないこともある。

 また、すべての操作をクルマに任せきるのはやっぱり不安という人も多く、結局自分で操作してしまうなどということも。

 こうした理由により、自動駐車機能をオフにしたままのケースは少なくない。

●ESCオフスイッチ

存在感が薄すぎる!?! そういえば「使ったことない装備」ってない?
ESCオフスイッチ。通常走行でこのスイッチを使うことはなく、競技会や練習などの特殊な状況でESCをオフにする

 最後に紹介するのは、装備されていることさえ知らない人も多いESCオフスイッチだ。

 2012年10月以降に、新型車、またはフルモデルチェンジして発売される国産普通車に装着が義務付けられるようになったのが「横滑り防止装置」。英語では「Electronic Stability Control」と呼び、ESCはこれの略。

 なお、メーカーによって違う呼称を用いているケースもあるが、機能は同じで、基本的には走行時における車体の横滑りを防止して安全性を高めるもの。

 ESCがどのような制御によって横滑りを防止するかの説明は省略させてもらうが、装着が義務化されるだけあって、安全性の向上に効果が高いのは間違いない。

 そしてこのESCを無効化するのがESCオフスイッチだ。本来ESCはオフにするべきではないが、あえてこのスイッチが装備されているのにはもちろん理由がある。

 まずは雪道や凍結路など、滑りやすい状況でクルマがスタックしたとき。こうした状況から脱出する際に、タイヤがある程度空転したほうがよい場合があるが、ESCが利いているとタイヤが空転せずにうまくいかない。

 そこでESCをオフにして、タイヤを空転させることによってスタック状態から脱出する。

 また、サーキット走行やジムカーナなど、車体を滑らせることによって向きを変えたいときにESCが邪魔をするケースもある。この場合もESCをオフにすれば、ドリフトやパワースライドを積極的に利用する走りが楽しめる。

 ここまで説明したのは特殊な状況であり、それ以外の場面ではESCをオフにする必要はない。そのため、自分の愛車にESCが装備されていること、そしてそれをオフにできるスイッチがあることを知らないオーナーも少なくない。

 今回見てきた各種装備は「そういえば使ったことがない」ケースを中心にしたものであり、不要ということではない。積極的に活用すれば便利な場合もあるので、一度自分のクルマの説明書をじっくり読み直してみることをお薦めしたい。

【画像ギャラリー】使ってみると実は病みつきな便利装備もあり!?(11枚)画像ギャラリー

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