初代から一貫して存在したアルファードのロイヤルラウンジ。とくに先代モデルは2列目に富士医療器製のマッサージ機能が付くなど、もう贅沢の極み!! しかし新型アルファードの場合、レクサス LMが国内販売されることからアルヴェルにロイヤルラウンジが設定されるかは不透明!! 実際どうなの!?
文/佐々木 亘、写真/TOYOTA、LEXUS、ベストカー編集部
■もはやレクサス LM並のデキ!! 4人乗りアルヴェルが歴代モデルに存在
先代のアルファードにおける、カタログ上の最上級モデルはエグゼクティブラウンジだ。初代・2代目にも、アルファードには目を見張る最上級グレードが存在した。
これらは、アルファードの最上級として恥じない機能や装備をもっている。しかし、カタログモデルの最上級を遥かに凌ぐ仕様が存在した。それが「ロイヤルラウンジ」だ。
ロイヤルラウンジは、株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(旧トヨタモデリスタインターナショナル)が架装したコンプリートモデルである。トヨタ車を知り尽くしたモデリスタが架装し、アルファードに最上級のくつろぎとおもてなしの移動空間を提供してきた。
ロイヤルラウンジではアルファードの3列目シートを取り外し、大ぶりなVIPシートを2列目に配置する。乗車定員は4名だ。
さらに運転席と後席を物理的に分けるフルパーテーションを設け、そこへ24インチの液晶ディスプレイとJBLプレミアムサウンドシステムを搭載。シートにはリラクゼーションシステムを搭載し、車内には冷蔵庫なども完備する。
贅の極みとも言えるロイヤルラウンジ。その存在は、あまり広くは知られていないが、コアなファンからは、新型アルファードでもロイヤルラウンジをと期待する声が大きい。
しかし、先代のモデル末期の動きを見ていくと、期待の声にはどうも応えられそうにないのだ。
■レクサス版アルファード投入で頓挫か!? ホントは先代最後に投入予定だった
実は先代アルファードのモデル末期に、製造を計画されていたコンプリート車があった。
その名はSpacious Lounge。これまでのロイヤルラウンジを引き継ぐもので、モデリスタで架装され販売される予定だったのだ。先代アルファード最後のコンプリートモデルとして、2023年には販売すると密かにアナウンスされていた。
しかし、2023年の年明けにコンプリート車の販売が中止となる。先代モデルの生産遅れが理由の一つだと思うが、明確な中止の理由は発表されていない。
ただ、コンプリートモデル販売中止決定の数か月後、新型レクサス LMがワールドプレミアされ、同時に日本国内への導入も発表された。ここが少し引っかかる。
当初の予定通り、アルファードSpacious Loungeが販売されていれば、2023年春から夏にかけて納車されていたはずだ。LMのワールドプレミアとSpacious Loungeの納車時期が重なる。
筆者は、Spacious Loungeの販売中止と、LMの国内導入に関連性を感じずにはいられない。
もし、レクサス LMの国内導入がSpacious Loungeの販売中止の理由の一つであったなら、今後アルファードのコンプリートモデルが登場する可能性が限りなく低いということは、火を見るよりも明らかだ。
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