プラドの実質的な後継であるランドクルーザー250が、カクカクしたスクエアボディで登場したことは驚いたが、世界に目を向けてみると、新世代のカクカクボディともいうべきSUVの登場が相次いでいる。ここでは、新たなトレンドを先取りした5台+αのクルマたちを紹介しよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ランドローバー、フォード、リヴィアン、ヒョンデ、テスラ、BYD、ベストカーWeb編集部
■世界はカクカクSUVであふれている!
新世代のカクカクボディを定義することは難しいが、「スクエアなボディをストレートにアピールしていること」「造形がシンプルで垂直と水平のラインが強調されていること」あたりが当てはまるだろう。
もともとSUVにはスクエアなボディが多かったが、従来はそれをキャラクターラインや緩やかな曲面で飾り付けようという指向が強かった。ところが最先端のカクカクモデルは平板さをストレートに押し出し、シンプルさや力強さを押し出している点が新しい。
以下ではそんな造形を取り入れたクルマを5台選んでみた。じっくり眺めてほしい。
■ランドローバー ディフェンダー
ランドローバーの原点ともいえるディフェンダーは、もともと未開の地での補修の容易さなどを考慮して、平板なボディパネルを採用していた。ところが2019年にデビューした2代目モデルは、初代の平板さは受け継ぎつつ、モダンな美しさを実現した点がすごい。
ドアやフェンダーはよく見ると平板ではなく、緩やかなRで上下に孤を描いているのだが。ショルダー部分をシンプルなキャラクターラインが貫いているだけで、実に凛としたモダンな印象を受ける。包丁で切ったような絶壁型のリアフェイスもステキだ。
とはいえ平板さばかりが強調されるのを防ぐべく、フロントフェンダーにダクトを付け、ボンネット上面にも凝った処理をしている。いまやメルセデスGクラスの対抗馬として都市部でのオーナーも増えてきた。新世代カクカクSUVの火付け役ともいえる1台だ。
■フォード ブロンコ
アメリカにはカクカクSUVが多いのだが、ここではフォードのブロンコを代表に選んでみた。1966年にデビューした古参のSUVだが、1996年に一度世代が途絶え、まったく新しい6代目モデルが2020年に誕生した。
外観の見どころは、初代を彷彿とさせる丸形ライトの顔つきだが、ボディ側面をみるとこれまた見事なカクカクっぷり。フェンダーもドアもフラットなので、ドーンと張り出した前後のタイヤが強調され、実に力強い。それでいて都会的なスリークな印象を併せ持つ点は、デザイン力というべきか。
ブロンコは、フォードの傑作ピックアップであるFシリーズをベースとした時代が長く、現行モデルもラダーフレームをベースとする。そのため5ドアのほか3ドアもあるし、樹脂製のルーフやドアは取っ払って使うこともできる。日本にも輸入されたら注目度は高いと思うのだが。
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