■ブランド力をさらにアップ!? 車名じゃなくて「トヨタ」に乗っていると言って欲しい!
クルマに詳しくない人でも、話し相手が「BMWに乗っている」「(メルセデス)ベンツに乗っている」と言えば、「おぉ」と思ってしまうだろう。
しかし、これが「トヨタに乗っている」と言っても、少なからず日本国内では、BMWやベンツのような盛り上がりを見せない。
ただ「クラウンに乗っている」「アルファードに乗っている」となると「おぉ」となる。
このようにメーカー同士で比べられると、どうしても国内勢は海外メーカーよりも下のイメージを持たれてしまう。ブランドがもつ大衆的・普通というイメージを払しょくできないのだ。
しかし今後は、ハリアーやアルファードが共通エンブレムを付けることで、トヨタのブランドイメージは、強く新しいものへと刷新されていくだろう。
エンブレムを付けるということは、メーカーを背負うということと同義。専用エンブレムで独立していたトヨタのスター軍団が、そろってトヨタを背負う存在となったのだ。
各車の育てたブランドイメージが、トヨタという存在に集約されれば、今後はトヨタ全体のブランドイメージが大きく変わってくる。
■エンブレムにも意味があることを知ってる?
エンブレムは「観念」を表すものである。例えば、メルセデスベンツのスリーポインテッドスターには「陸・海・空」という、それぞれの世界でのモビリティの発展を意味する。
BMWやアウディのエンブレムにも、重要な観念が存在し、オーナーはその意味を理解しながら、メーカーと一緒にカーライフを楽しんでいるのだ。
トヨタマークを構成する3つの楕円にも、しっかりとした意味がある。楕円の持つ二つの中心点がお客様の心とトヨタの心を示し、楕円の輪郭で二つの心をつなぐ世界が表現される。
二つの楕円はトヨタの「T」を表現するとともに、ステアリングホイールを示し自動車そのものも意味しているのだ。
さらにマーク背後の空間は、トヨタがお客様に伝えるべき5つの価値の無限の広がりを示す。
こうした意味があるにもかかわらず、国産メーカーのエンブレムは「観念」ではなく「象徴」としての存在が強い。これはエンブレムではなくシンボルだ。エンブレムは、観念を伝える存在であってほしい。
メーカーの掲げる観念が、エンブレムを通してユーザー伝わり、メーカーの考えがユーザーに伝わることで、国内の自動車市場はさらに盛り上がりを見せるはず。今後は歴史を紡いできた国内メーカーが、エンブレムを使って何を仕掛けるかに注目していきたい。
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