■エンブレムにも意味があることを知ってる?
エンブレムは「観念」を表すものである。例えば、メルセデスベンツのスリーポインテッドスターには「陸・海・空」という、それぞれの世界でのモビリティの発展を意味する。
BMWやアウディのエンブレムにも、重要な観念が存在し、オーナーはその意味を理解しながら、メーカーと一緒にカーライフを楽しんでいるのだ。
トヨタマークを構成する3つの楕円にも、しっかりとした意味がある。楕円の持つ二つの中心点がお客様の心とトヨタの心を示し、楕円の輪郭で二つの心をつなぐ世界が表現される。
二つの楕円はトヨタの「T」を表現するとともに、ステアリングホイールを示し自動車そのものも意味しているのだ。
さらにマーク背後の空間は、トヨタがお客様に伝えるべき5つの価値の無限の広がりを示す。
こうした意味があるにもかかわらず、国産メーカーのエンブレムは「観念」ではなく「象徴」としての存在が強い。これはエンブレムではなくシンボルだ。エンブレムは、観念を伝える存在であってほしい。
メーカーの掲げる観念が、エンブレムを通してユーザー伝わり、メーカーの考えがユーザーに伝わることで、国内の自動車市場はさらに盛り上がりを見せるはず。今後は歴史を紡いできた国内メーカーが、エンブレムを使って何を仕掛けるかに注目していきたい。
【画像ギャラリー】まだトヨタ車種専用エンブレムあるぞ!! センチュリー・クラウン・カローラシリーズをチェックする! (39枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方むしろトヨタのように車種別専用エンブレムがあったほうが珍しくて、メーカーエンブレムに統一化したのは自然な流れなのではないだろうか。全チャネルで全車種買えるようにしたことも確かに関係あるかもしれない。
ただ、国内においては、クルマに詳しい詳しくない関係なく車名で認識されているほうが一般的だ。仮に「トヨタに乗っている」と言った場合、間違いなく次に「トヨタの何に?」という質問が飛ぶはずだし。