アウトバックだけになったレガシィ!! もしやレヴォーグもレイバックだけになっちゃうの!?

アウトバックだけになったレガシィ!! もしやレヴォーグもレイバックだけになっちゃうの!?

 レガシィといえばB4やツーリングワゴン!! という往年のファンも相当数いるはずだが、それもいまやアウトバックだけに。となれば後釜的存在のレヴォーグも間もなく登場するSUV版「新型レイバック」だけになっちゃうのか!?

文:永田恵一/写真:ベストカーWeb編集部

■レヴォーグは不滅!? レガシィと同じ運命にならず

昔からのレガシィファンのために生まれたといっても過言ではない。だからレヴォーグはこのままに!!!!
昔からのレガシィファンのために生まれたといっても過言ではない。だからレヴォーグはこのままに!!!!

 スバルのレヴォーグをベースに、最低地上高を高めるなどの手法でクロスオーバー化を施した新型レイバックが発表された。

 レイバックには筆者も短時間ながら乗る機会に恵まれ、その印象をまとめると「クロスオーバー化で失ったものはほとんどなく、むしろ乗り心地はレヴォーグの標準モデルに対し上質なほど」と、良好なものだった。

 これで価格がレヴォーグの標準モデルに対しリーズナブルであれば、レヴォーグとスバルにとってなかなかの戦力になりそうという可能性も感じた。

 新型レイバックを見ていると、ちょっとした懸念も浮かぶ。それはレガシィツーリングワゴンがアウトバックに統合されたように、レヴォーグもレイバックに統合される可能性はあるのか!? ということである。

 ここではそんな微妙な懸念をレガシィシリーズとレヴォーグのキャラクターの違いを中心に考えてみた。

 結論から書くと「その懸念はほとんどない」ということになると思う。

 その理由は、近年のレガシィシリーズ(日本向けは現在アウトバックのみだが)とレヴォーグは大きくキャラクターが違うからだ。

■5代目で頭角!! アウトバックが生き残ったワケって!?

3代目までは5ナンバーサイズをキープ。グローバルを見越して拡大された4代目も全幅1700mm台とコンパクトさをキープ!!!!!!
3代目までは5ナンバーサイズをキープ。グローバルを見越して拡大された4代目も全幅1700mm台とコンパクトさをキープ!!!!!!

 具体的な2台のキャラクターの違いを歴代レガシィシリーズを基準に見ていきたい。言ってみればレヴォーグは4代目モデルまでのレガシィシリーズの後継車的存在である。

 掘り下げていくと、1989年登場の初代から2003年の4代目モデルまでのレガシィシリーズは5ナンバーもしくは5ナンバー+αのボディサイズが基本であった。

 ツーリングワゴンを中心にカッコよさ、速さや運転する楽しさといったスポーツ性を重視するというキャラクターで、特に日本では大きな支持を集めていた。

 なお、レガシィシリーズのクロスオーバーとなるアウトバックは2代目モデルからグランドワゴンの車名で日本にも投入。

 車名を3代目ではランカスター、4代目で世界統一のアウトバックに変えながら、日本では4代目からレガシィシリーズの柱の1つに成長した。

 それが5代目モデルはこのモデルの開発中スバルの業績が芳しくなかったこともあり、5代目モデルはスバルの世界販売において比率が非常に大きい北米で支持されるモデルにコンセプトをガラリと変更。

 具体的には大きく見えることも含めボディサイズを拡大し、キャビンとラゲッジスペースも大幅に広くなった代わりにらしさが薄れたのは否めなかった。

 しかし、結果的には5代目モデルで日本でのレガシィの存在感は薄れたものの、目論見通り北米では大成功し、スバルの懐を大いに潤した。

 また、5代目モデルでレガシィシリーズにおいて日本での存在感が強くなったのがアウトバック。当時のボディサイズにアウトバックの大陸的な大らかな乗り味とクロスオーバーというキャラクターはよく似合っていた。

 レガシィシリーズの大変化もあり2014年登場の6代目モデルでは「アウトバックでツーリングワゴンの要素もカバーできる」という判断により、ツーリングワゴンがアウトバックに統合されたのも理解できる。

次ページは : ■往年のレガシィはレヴォーグに!!

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