クルマの中に猫が潜り込んでしまうトラブルがときどき発生する。「中が暖かいからだろう」と思っていたら、原因はそれだけじゃないらしい。JAF(日本自動車連盟)が猫に関するトラブルを調べて分かった意外な事実を紹介しよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/JAF、Adobestock(トビラ写真=serikbaib@Adobestock)
■秋は冬よりも猫トラブルが増える!
クルマの下やボンネットで猫が休んでいる姿をよくみかける。中にはエンジンルームなどに潜り込んでしまい、トラブルになることもあるらしい。そんな時に駆けつけてくれるJAFが、「猫とクルマ」に関する興味深いデータを発表している。
今年の1月、「猫がエンジンルームに入り込んでしまった」という出動要請は19件だった。ところが6月になると、同じ理由の出動要請が343件もあったそうだ。約18倍という急増である。
猫がクルマに潜り込むのは、エンジンルームの熱で冬場の寒さをしのぐためという理解が一般的。しかしJAFはそれだけではないという。春や秋は猫の繁殖期にあたり、6月は春に生まれた子猫が活発に動き出す季節。親猫はそんな子猫と落ち着ける隠れ場所を探して、クルマに潜り込むというのだ。
寒さしのぎではなく子猫のためだったというのは心がほっこりする展開だが、だとすればクルマを利用する私たちも、意識を切り替えねばならない。万一猫がエンジンベルトや補機類に巻き込まれたりすれば不幸なことだし、クルマ側にもダメージを負いかねないためだ。
対策としてJAFは以下のようなことを推奨している。
・ボンネットをやさしく「猫ばんばん」(ノックするようにやさしく)
・エンジンをかける前に耳を澄ませる
・猫が動く音や気配を感じたらボンネットを開けて中を確認
ちなみにエンジンルームに入り込むのは猫だけではないそうで、JAFの事例ではヘビや鳥、ヤモリなどもみつかったとのこと。「クルマに乗り込もうとしてヘビにかまれる」というとんでもない事態だけは避けたい。
地域で見てみると、猫に関する出動要請がもっとも多かったのが福岡県。2022年6月の調査では全国284件中51件をしめ、突出していたそうだ。福岡に特段猫が多いというデータは見つからなかったが、エンスーな猫が多いのだろうか。
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