ときおり悲痛なニュースが伝わる子供やペットの車内への置き去り。いっぽうでこれを防ごうという取り組みも進んでいる。中でも注目はBYDの発売したドルフィン。車内に生体検知用のセンサーを搭載しているのだ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/BYD、ベストカーWeb編集部
■BYDドルフィンは充実した装備も大きな魅力
9月20日に正式発売されたBYDのコンパクトEVドルフィン。最初にメディアが注目したのは、その価格だ。
航続距離400kmのスタンダードモデルが363万円、同476kmのロングレンジモデルが407万円で、日産リーフを下回る値付けを実現してきた。国のEV補助金を使えばスタンダードモデルは298万円で購入できることになり、今後のEV市場の台風の目となる可能性を秘めている。
とはいえドルフィンのウリは価格だけじゃない。カーナビゲーションや運転支援装置など、充実した装備も魅力なのだ。中でも画期的なのが、車内への幼児やペットの置き去りを検知するシステム(=CPD:Child Presence Detection=幼児置き去り検知システム)を標準装備していること。小さな子どもや愛犬のいる家庭では、気になるアイテムといえよう。
具体的な仕組みだが、天井の前方と後方、2か所に設置されたミリ波レーダーが、車内に残った生体を検知する。万一生体が残っていると判断したときは前後ライトの点滅とホーンで車外に異常を知らせるというものだ。
これまでにもCPD自体は存在したが、幼稚園や保育園の登園バスなどに後付けするという製品が多かった。乗用車に標準装備というケースは、昨年秋に登場したボルボEX90に次いで2例目だろうと思われる。
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