■多様性の時代に「足のよさ」も多様化
ひと昔前だったら「足のいいクルマ」といえば「ハンドリングのいいクルマ」と同義語。要するに、箱根などの峠で思いどおりに振り回せる、運動性のよさがポイントだった。
もちろん、今でもそういった要素は「足のよさ」の大事なファクターなんだけど、その重要性は年とともに低下している印象が否めない。SUVやミニバンがこんなに売れていることからも、そういう価値観の変化は見てとれる。
で、新たに台頭してきた「足のよさ」の価値観として、ぼくは「安心」と「快適」が重要だと考えている。
このテーマ、昔ながらの「足のよさ」をおそろかにせず、それに加えて穏やかで安定性の高いハンドリングや、快適な乗り心地を両立させなければならないという意味で、技術的なハードルはかなり高い。しかも、重心の高いSUVやミニバンでソレを達成しなくちゃいけないんだから大変だ。
そんな観点から見て、最近ぼくが一目置いているのは、インプレッサ/クロストレック、エクストレイル、ヴェルファイアの3台だ。
インプレッサ/クロストレックは、お手頃価格のCセグHBとは思えない上質なハンドリングと乗り心地を備えていることを評価。
また、その上位互換と言いたいハンドリングと乗り心地に、さらにパワートレーンの上質感が加わったのがエクストレイル。
そして、Lクラスミニバンでもここまでいい足がつくれるのかとびっくりさせられるのがヴェルファイア。
やっぱり、クルマは足が大事ってことを再確認できるクルマたちですね。
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