2023年9月、マツダの屋台骨となっているCX-5が商品改良を実施した。さらにここ数年、世代を超えて注目されている“レトロとモダンの融合”という世界観を取り入れた特別仕様車を新たに発表。どちらも2023年10月中旬から発売を開始する。マツダが提案する新たな世界観をのぞいてみよう。
※本稿は2023年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/中里慎一郎、MAZDA
初出:『ベストカー』2023年10月10日号
■充実の標準装備とオシャレなデザインで魅力向上!!
CX-5は今回の改良で、各グレードのキャラクターを際立たせる変更と、メーカーオプションおよび標準装備の見直しを行い、よりユーザーが選択しやすい機種・装備体系となった。
グレード体系は、これまで設定されていたLパッケージとプロアクティブが廃止となり、下で紹介するレトロスポーツエディションを含めた6つとなった(右表参照)。
デザイン面では、スポーツアピアランスとエクスクルーシブモードが、CX-8が採用している縦基調ブロックメッシュパターンのフロントグリル(ピアノブラック)を採用し、プレミアム感をより強調。
フィールドジャーニーは、グリルのコーディネート変更に加え、シートデザイン変更やエアコンルーバーなどのカラー変更をすることで、機能性と仕立てのよさをより感じさせることを狙っている。
車両本体価格は、約5万~約23万円高くなったが、これまでオプション設定だったものが標準装備になったこともあり、実質の値上げ幅としてはそれほど大きくはない。
■「レトロモダン」という新たな提案
昨年、ロードスターとジルコンサンドメタリック(鋳造の砂型に使う砂をモチーフにしたアースカラー)を組み合わせた、レトロ感のあるカフェレーサーのようなテイストを提案したマツダ。今回は、その世界観をより多くのモデルに拡大する特別仕様車を発表した。
今回、レトロモダンとスポーティさを融合した「レトロスポーツエディション」が設定されたのはマツダ3、CX-30、CX-5。
エクステリアはジルコンサンドメタリックをイメージカラーとして(北米では1色のみだが、日本向けは8~9色のなかから選択可能)、ドアミラーやホイール、シグネチャーウイングをブラックで統一している。
インテリアは、タンよりわずかに鮮やかなテラコッタ色の合成皮革と、ブラックのスエード調生地のレガーヌを組み合わせたコーディネートで、スポーティさを感じさせる。マツダ3とCX-30はデコレーションパネルにもレガーヌを採用し質感を高めている。
商品改良でグレード体系が見直されたCX-5では、スポーツアピアランスとブラックトーンエディションの間に入る、スポーツ志向のグレードとして位置づけられる。
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