安すぎ中古にウラあり!? 冠水車や水没車の可能性も!! 格安中古車の真相が衝撃すぎ

こんなクルマはヤバい!? 魅力的に見えても絶対に手を出してはいけない格安中古車

格安中古車の落とし穴にハマらないための防御策
格安中古車のなかには、台風による河川の氾濫や洪水によって車内にまで水が入ってしまった水没車が含まれていることも。いくら格安であっても後々のトラブルを考えると購入は控えたほうがいい

 格安中古車の安さの秘密として前章ではいくつかの理由を挙げたが、中古車はそれぞれの個体による状態の差が大きいため、それが当てはまるからといって「絶対に買ってはいけないクルマ」とも言いきれない。

 たとえば、不人気車というだけで値下げされたものであれば、それを気にするかどうかは購入する人の気持ち次第。機能面での問題がないのであれば、むしろ超お買い得なクルマといえるだろう。

 また年式が古かったり走行距離が長いものであっても、前オーナーまでの乗り方や保管状態次第では走らせるに何ら支障がないことも。

 車検の有無も同様で、クルマの状態が良ければ車検のための追加費用があまりかからないというケースもあり、販売店によっては車検込みの価格表示となっている場合もありうる。

 いっぽういくら価格が安いとはいえ、購入後のリスクを考えると「絶対に買わないほうがいい」と言わざるえない状態の中古車もある。

 そのひとつの目安となるポイントが中古車販売サイトなどには必ず記載されている「修復歴」のある、なしだ。

 修復歴とは、フレームやルーフパネル、ピラーなど、一般財団法人日本自動車査定協会が示すクルマの骨格部分9カ所に損傷が認められ、修理・交換などが施された経歴があるかないかを示すもの。

 要するに事故などで直接走行に影響を与える部分にダメージを負った過去があり、それを修復したクルマが「修復歴あり」というわけだ。同じ車種であっても「修復歴なし」の個体と比べると、「修復歴あり」のクルマは販売価格が安く設定されていることが多い。

 むろん「修復歴あり」のクルマがすべてダメというワケではないが、素人では判別が難しい目に見えない部分の破損や劣化の可能性もあり、後々のトラブルや最悪の場合に事故の原因ともなりかねないため、やはり購入を控えた方が無難だろう。

 また台風や洪水などの水害が原因で、車内のフロアより上が水に浸かってしまった「水没車」も「買ってはいけない」中古車だ。

 「冠水車」「水害車」とも呼ばれるこれらの個体は、汚れた水に浸かったことによる衛生面での心配はもちろん、電装系など見えない部分に支障をきたしている可能性がある。

 水没車は大きな水害が起こった後などに中古市場に出回ることがあるが、前述の修復歴には含まれないのが厄介なところ。

 車内の見えにくい部分に水や泥が入ったような跡がある場合や、閉め切った車内から嫌な臭いがする場合は水没の可能性を疑ったほうがいいかもしれない。

購入前には必ず確認!! 格安中古車購入時のチェックポイント

格安中古車の落とし穴にハマらないための防御策
素人にはなかなか難しい水没車を見分けるポイントとして知っておきたいのがシートベルト。普段は見えないいっぱいまで引き出した部分に、水に濡れたような線が入っている場合は水没車の疑いがある

 格安中古車を購入する際には、一般的な中古車以上に入念なチェックが大切だ。ボディなどの見た目に問題がなさそうな個体の場合、素人にはなかなか難しい部分もあるが、最低限、以下のような点は購入前に必ず確認しておきたい。

 まず最初チェックしておきたいのが、車内の汚れや臭いだ。シートや床のマットから、古い雑巾のような異臭がした場合は、先ほども触れた水没車の可能性がある。

 シートの底面といった見えづらいところやシートベルトをいっぱいまで引き出してしっかりと確認し、水没によってできた線状のシミがないかをチェック。エンジンルーム内にも同じような泥汚れがないも調べておきたい。

 また、素人にも比較的わかりやすいポイントとして走行距離にも注目。10万km以上走った走行距離が長い個体はできるだけ避けるのはもちろんだが、年式が古いにもかかわらず走行距離が短すぎる場合も気をつけたい。長期間放置されていた可能性や、場合によっては走行距離が改ざんされてこともありうるからだ。

 車検が残っている車両であれば、できれば実際に乗ってみることをお薦めするが、仮に試乗ができない場合でもエンジンがきちんと動くかは必ず確認しておこう。

 エンジンのかかり具合はもちろん、アイドリングが安定していることや回転を上げたときに異音がしていないことなどは最低限の条件。このときマフラーから異常なほどの白煙がずっと出続ける場合は、エンジン内部での不具合も考えられる。

 あわせて車検代や納車整備費など車両本体の価格以外にかかる費用についても注意が必要。

 格安中古車の場合、この諸経費が曖昧にされていることがあるため、総額でいくらかかるのか、後々のトラブルを避けるためにも契約前に必ずはっきりさせておきたい。

 さらに購入後のトラブルや不具合に関してのアフターフォローがあるかも重要な確認ポイント。内容がしっかりとした自社保証や掲載サイト独自の保証が用意されているなど、信頼できる販売店を見つけることができればより安心して購入できる。

 思わぬ掘り出し物に出合える可能性もある格安中古車ではあるが、「安物買いの銭失い」になってしまう可能性もあるだけに、購入には十分な注意が必要。その安さの理由をきちんと知ったうえで、自分に合った最良の一台を選びたいものだ。

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