スズキが公式にジムニーノマドの受注停止を発表した。なんと受注台数は約5万台というではないか。いったいこの人気はどういうことなのよ? そしてスズキの公式発表をする英断が素晴らしい!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄
4月の発売開始前にオーダーストップ
2025年1月30日に発表となったジムニー5ドアモデルの「ノマド」。かなりの人気モデルになることは必至だったモデルだが、なんと2月3日の15時45分にスズキが受注停止を公式に発表した。
プレスリリースによればすでに約5万台の受注をしているという。下記にプレスリリースを引用する。
「1月30日発表の新型「ジムニー ノマド」(4月3日発売)について、現在、販売計画台数を大きく超える約5万台のご注文をいただいています。
この状況を鑑みて、ご注文の受付を一時的に停止させていただきます。早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組んでまいりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします。
また、既にご注文をいただいている車両につきましては、1日でも早くお届けできるよう、継続して対応に努めてまいります。ご検討並びに、ご注文いただいているお客様には、多大なるご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
なお、ご注文の受付停止に伴い、全国のショッピングモールで予定していた先行展示会並びにイベントでの展示も中止させていただきます。」(以上、引用)
ポップで可愛いSUVではないノマドが売れるワケ
ジムニーといえば生活の最終防衛ラインというべきモデルで、林業や狩猟などのワークホースとしても活躍をしてきた。
過去のモデルからすれば先代のJB23でも幾分か近代化され、乗り心地もグッとよくなった。しかしながらジムニーの本質は「リアルオフローダー」だ。
それは現行のJB64/74のジムニー/ジムニーシエラにも引き継がれ、当然ながらノマドにだってそのフィロソフィーは生かされる。
しかしこのような爆売れ状況を見ると、やはりアイコニックな存在としてのジムニーの存在は大きいし、やはり「5ドアなら買ったのに」という潜在層が多かったのも頷ける。
「買ったらなんか違った」というのが一番寂しい状況だけに、しっかりとジムニーの特性を理解しているオーナーの手に渡るのを祈るばかりだ。
それにしても4日で5万台。ジムニーの培ってきた歴史と伝統の裏付けだろう。
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コメント
コメントの使い方現ジムニー登場の時と全く同じ繰り返し。
ファッションで飛び付いて、欲しい人が買えなくなり、そういう層は納車されても乗り心地に驚いてガレージの肥やしにするかSNS顕示欲に終始する。
ジムニーらしい道を走らせて活用してもらえる個体は、現ジムニー同様に数%でしかなくなる。それもまた幸せ、とは考えない人は[そう思わない]を