■走りが楽しい欧州生まれのクロスオーバーモデル「日産・デュアリス」
時代とともにユーザーニーズも多様化し、SUVに求められるものも変わってきた。以前よりもオンロード志向に人気が集まり、扱いやすいサイズの需要が高まった。
2007年に登場したデュアリスは、まさにそうした流れを体現したモデルで、SUVとハッチバックのミドルサイズクロスオーバーに仕立てられた。
デュアリスはもともと欧州向けに企画されたため、英国を中心に日本と共同で開発。さらに、当初は日本仕様も英国サンダーランド工場で生産される逆輸入車だった(後に九州工場生産に変更)。
セールスポイントはダイナミックなスタイリングと適度なサイズだが、一番の魅力は走り。
欧州で鍛えられたそれは間違いなく本物で、SUVながらオンロードでの走りは軽快かつ快適。200万円強というプライスながら欧州車的な雰囲気を味わえることもあり、幅広い世代から支持されたのだ。
しかし、爆発的なヒットには至らず2014年に生産終了。一世代で日本市場から消滅してしまった。
欧州で高い評価を得ただけあり、デュアリスの実力は折り紙つき。派手さはないものの高いポテンシャルを持つ「ツウ好みのシティ派SUV」といえよう。
■人気の中心はコンパクト。他車とカブらない個性派も「トヨタ・ヤリスクロス&マツダ・MX-30」
シティ派SUVが地位を確立してから四半世紀以上経ったが、現在は以前にも増してコンパクトサイズの人気が上昇。そのなかでも大ブレークしたのがヤリスクロスだ。
ヤリスをベースとしながらもひと回り大きいボディにより、ゆとりある室内空間を確保し、なおかつ高い質感を実現。そのため、セダンやミニバンから乗り換えるダウンサイザーでも満足することができるのだ。
もちろん、軽快な走りや先進の安全性能、低燃費などはヤリスから受け継いでいるため、基本性能の高さは間違いなし。まさに、ヒットするために生まれてきた一台といっても過言ではないのである。
また、ややマンネリ化しているシティ派SUVのなかで、異彩を放つのがマツダのMX-30だ。
フリースタイルドアと呼ばれる観音開きのドアを採用し、クーペ的なスタイルを構築。当初はハイブリッドモデルのみだったが、後にEVモデルを追加。
さらに、ロータリーエンジンを発電用として搭載するPHEVモデルもラインナップに加わり、商品力がさらにアップ。スタイルやコンセプトだけでなく、ロータリーエンジンの復活としても大きな注目を集めている。
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コメント
コメントの使い方シティ派SUVの元祖としてRAV4とCR-V(ともに初代)の存在は欠かせないのでは?(エスクードはあくまでも小さな本格クロカン)
乗用車ベースということで悪路での性能が不安視されましたが、一般人にとってはその方が乗用車から乗り換えても違和感が無く、走破性も充分でしたね。
スポーツSUVの始祖はポルシェではあると思います(コンセプトカーだけなら日産トレイルランナーですが)
しかしそれら含めた今でいうSUVというジャンルを生み育んだのはハリアーですね。RV車とは明確な差異を作り、そこを劣っているではなく長所として認知させました。