■最近増えてきている!? 幹線道路近くの住宅街になどにある「ゾーン30」
スクールゾーンと同様、エリア全体としてクルマのスピードを抑えることを目的として2011年頃から始まったのが「ゾーン30」と呼ばれる交通安全対策だ。
これは交通量の多い幹線道路などに囲まれた住宅街などが、渋滞時に先を急ぐクルマの「抜け道」となってしまうことで、住民の生活道路での安全が脅かされるという問題を解消するため、道路や交差点ごとではなく、地域全体の制限速度を30km/hに抑えることを定めたもの。
2021年からは30km/hの制限速度に加え、狭さくやスラロームといった物理的デバイスを組み合わせることでさらに安全性の向上を図った「ゾーン30プラス」も整備されてきている。
「ゾーン30」内では文字通り制限速度が30km/hとなっているため常に徐行する義務はないものの、その多くが狭い住宅街ということもあり、見通しの悪い交差点を通過したり右左折をする場合、歩行者の近くを通るときなどは、やはり徐行が必要となる。
交通弱者である歩行者を巻き込む事故を未然に防ぐことはクルマを運転するドライバーにとって最も重要なこと。
ルール上、徐行が必要とされている場所やシチュエーションではもちろんだが、それ以外でも危険であると感じる場面であれば、いつでもクルマを停止できる「徐行」は率先して行いたい。交通事故に対する用心に“やりすぎ”はないはずだ。
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