教習所では10km/h以下と教わることが多い徐行時の速度だが、道路交通法では具体的な数値は指示されておらず、「直ちに停止することができるような速度」と定められている
東京オリンピック2020の開催に合わせ、2017年7月からは「徐行」の道路標識に英語表記である「SLOW」の文字が追加。ちなみに一時停止を促す「止まれ」にも「STOP」の文字が追加された
追突事故などが多い道路に施された、クルマのスピードダウンを促すペイント。「減速マーク」などといわれるものであくまで法定外表示ではあるが、こういった場所でも「徐行」が必要な場合も
徐行が必要な場所に必ず標識があるというわけではない。見通しの悪い交差点や人通りが多い狭い道など、標識やペイントによる指示がない場所でも、徐行が必要な場合は案外多い
狭い道路などでよく見かける「速度落せ」のペイントや看板。これらはあくまで法定外表示であるため必ず「徐行」が必要というわけではなく、その道路上にある標識の指示や周辺の状況によって変わってくる
先の状況が読めない見通しの悪い交差点や人通りが多い住宅街の狭い道など、周辺の歩行者や他のクルマとの接触事故が起こる危険性がある場所では、基本、徐行での走行が必要となる
多くのスクールゾーンでは、子どもたちの通学・通園時間帯に限り交通規制を行っているのが一般的。とはいえ学校や幼稚園が近くにあるだけに、いつ子どもが飛び出してきても対応できるよう、たとえ時間外であっても「徐行」を含めた慎重な運転を心がけたい
公園の近くなど、子どもたちが多く行き交いする道路でよく見かける「飛び出し注意」の看板。「徐行」が必要かどうかは周辺の標識や道路状況に従うことになるが、こういった場所でも、より慎重な運転が求められる
令和元年6月18日に決定された「未就学児等及び高齢者運転の交通安全緊急対策」に基づいて近年設置が進んでいる「キッズゾーン」。保育園児などの散歩コースになどになっていることが多く、こちらも注意した運転が必要な場所だ
30km/hの速度規制に加え、「バンプ」や「狭さく」、「シケイン」といった物理的デバイスを道路上に設置することでさらに交通安全の向上を狙った「ゾーン30プラス」という対策が行われている地域も増えてきている
交通安全向上のためさまざまな規制が行われるいっぽう、場所によっては注意を促すための道路上の看板や標示が多くて複雑になりすぎ、初見のドライバーにはよく意味がわからない場合も!? こういった場所では周辺に十分注意しつつし、「徐行」しながら通行するのが無難だ