■日産 リーフ…50.2%(2月前年同月比)
●ナゼ前年比が激減?
現行リーフは2017年9月に発売されたので、5カ月後の2018年2月には、登録台数が3720台に増えた。新車効果によるもので、同月の対前年比は217.4%であった。
この影響で今年2月の対前年比は50.2%に減った。2017年2月は1711台だったから、今年2月と同等だ。つまり売れゆきが先代のモデル末期だった2年前に戻った。
「人気の下降」とも受け取れるが、リーフの納期が伸びていることも影響した。今年1月に発売された62kWhバッテリーの「e+」の納期は4カ月と長い。標準タイプでも3カ月のグレードがある。
国内向けの生産が進まず伸び悩んだ。
「異常あり度」…★★★★★
■ダイハツ ブーン…234.2%(1月前年同月比)
●ナゼ前年比が激増?
トヨタパッソは、今年1月の対前年比が90.8%と少し減った。それなのに姉妹車のダイハツブーンは、234.2%と大幅に伸びた。
その理由は2018年10月のマイナーチェンジだ。この時にブーンは、ダイハツ独自のグレードとして「ブーンスタイル」を加えた。販売店には試乗車を以前よりも豊富に配置して、TVのCMも活発に放映している。これらの相乗効果があった。
ただし本年1月の登録は1122台だから、台数自体はさほど多くない。昨年が500台以下だったから比率を大きく高めた。販売が低調な車種は、600台の上乗せでも急増になる。
「異常あり度」…★★★★☆
■日産 スカイライン…38.1%(1月前年同月比)
●ナゼ前年比が激減?
現行スカイラインは2013年に発売され、2017年12月にマイナーチェンジを受けた。それ以降は改良されていない。
従って今年1月の登録台数が141台で、対前年比が38.1%に減ったのは、生産の都合などによる台数の動きだ。2月は309台に増え、対前年比も70.7%に持ち直した。登録台数が500台以下の車種は台数と納期を不規則に増減させることが多い。
かつてのスカイラインは人気車で、1973年に発売された4代目モデル(通称ケンメリ)は、1カ月平均で1万3133台登録された。2018年の61倍も売れていたのだ。今の販売台数は当時の1.6%だ。
「異常あり度」…★★★★☆
■スバル レヴォーグ…50.4%(2月前年同月比)
●ナゼ前年比が激減?
レヴォーグは毎年改良を行う。2018年も4月に実施した。従って今年も、4月から7月に大幅な改良を行う可能性があり、売れゆきが下がった。
ちなみに2018年2月の対前年比も76%だから、昨年が増えた影響で今年が減ったわけではない。レヴォーグは発売から約5年を経過するため、年を経過するごとに売れゆきが減少している。
またスバルは今年1月16日から26日にかけて、電動パワーステアリングの不具合で操業を停止した。
問題のパワステを装着するのはフォレスター、インプレッサ、XVで、1月にはインプレッサの対前年比が34%、XVを含めても44%と下がった。
工場はこれらの車種と混流生産だから、レヴォーグも2月に入って影響を受けた可能性がある。
「異常あり度」…★★★☆☆
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