知らないと損!! 愛車の走りが劇的に変わる! 「フィルター」を甘く見てはいけないワケ

知らないと損!! 愛車の走りが劇的に変わる! 「フィルター」を甘く見てはいけないワケ

 クルマの整備や修理でよく耳にする「フィルター」という言葉。フィルターがどういうものなのか、ある程度イメージはできても具体的に知らないことも多い。そこで今回は、クルマのフィルターについて考えてみたい。

文/長谷川 敦、写真/写真AC、Adobe Stock

3つのフィルター、その違いは何だ?

即効!! 走りが変わる!! 「フィルター」を甘く見ちゃいけない理由とは?
エンジンオイル用フィルター。金属製のケース(右)の内部に紙製のエレメント(左)が入っている。オイルエレメントのみを交換することもある(Vlad Kochelaevskiy@Adobe Stock)

 クルマには3種類の代表的なフィルターが使われているのをご存じだろうか? オイルフィルター、エアフィルター、エアコンフィルターの3種類がそれだ。

 そもそもフィルターとは日本語で「ろ過装置」を意味していて、オイルフィルターならオイルをろ過し、エアフィルターとエアコンフィルターは空気をろ過する。

 オイルフィルターでろ過するオイルはエンジンオイルで、エアフィルターはエンジンに送り込む空気をろ過、エアコンフィルターは車内エアコンの空気をろ過するもの。

 エアコンフィルターもエアフィルターの一種であることは間違いないのだが、この記事では区別するためにエンジン用をエアフィルター、室内用をエアコンフィルターと呼称する。

 これらのフィルターには重要な役割がある。次項からはそれぞれのフィルターを個別に見ていきたい。

エンジンオイルをキレイに保つ。オイルフィルターの重要性

即効!! 走りが変わる!! 「フィルター」を甘く見ちゃいけない理由とは?
エンジンオイル用フィルターのカットモデル。茶色い円筒状のパーツがエレメント(ろ過紙)で、ここでオイルに混ざった不純物をろ過する(ake1150@Adobe Stock)

 まずはオイルフィルターにスポットを当てる。

 クルマのエンジン内部を潤滑するエンジンオイルは重要な役割を担っているが、使用に伴ってオイルには燃えカス(スラッジ)や微細な金属粉が混入してしまう。

 このままでは肝心の潤滑性能もスポイルされ、エンジン内部を傷付ける可能性もあるため、一度オイルフィルターを通してスラッジなどの汚れをろ過する。

 つまりエンジンオイルとエンジンの性能を保つために欠かせないのがオイルフィルターということになる。

 ディーラーやカー用品店でオイル交換を行う際に「エレメント交換もしますか?」と尋ねられることがあるが、このエレメントとフィルターは違うものなのだろうか?

 エレメントは「ろ過紙」のことで、オイルフィルターを構成するパーツのひとつ。このエレメントによってオイル内の不純物をろ過するのだ。

 オイルフィルターの交換では、フィルター全体を交換することもあれば、エレメントのみを交換するというケースもある。そこでこういう呼び方になる。

 では、オイルフィルターはどの程度の頻度で交換すればいいのだろうか?

 オイルフィルターの交換目安はオイル交換2回に対して1回といわれている。フィルターが詰まってしまうとろ過がスムーズにできず、エンジンオイルの潤滑性能も低下してしまう。

 オイルフィルターが目詰まりを起こすと油温警告灯が点灯することもあるが、そうなる前に交換するのがベストだ。

 交換作業はオーナーのDIYでも可能だが、専門店にオイル交換を依頼しているのであれば、同時にフィルター交換を頼んでしまうのがラク。

次ページは : エアフィルターを変えると走りも変わる?

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