ベストカー本誌の過去記事から名企画・歴史的記事をご紹介する「ベストカーアーカイブ」。今回はベストカー名物の「ランキング企画」より、2014年4月号の「400万円台まで日欧走りの楽しいスポーティセダン」カテゴリーのランキングをプレイバック!(本稿は「ベストカー」2014年4月10日号に掲載した記事の再録版となります)
選考:石川真禧照、鈴木直也、国沢光宏、片岡英明、渡辺陽一郎/構成:編集部
■「400万円台までの走りの楽しいスポーティセダンカテゴリー」ここが注目ポイント!
今回のランキング企画では、5名の選考委員がエントリーされたモデルたちのランキングを各々決定、各モデルに付けられた点数を合計し「点数の小さいもの」を上位として総合ランキングが決定……、という方式を採用した。
当然ながら各選考委員の価値観や判断基準で採点・評価が大きく違う車種もある。本文ではそのあたりを各選考委員に解説してもらっている。
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『走りの楽しい』というちょっと曖昧な言葉でくくったカテゴリーだが、いわゆるスポーティセダンとご理解いただければいい。13代目となるV37型スカイラインが登場し、すでにプロトタイプの試乗もしているスバル期待のニューモデル、レヴォーグの2L直噴ターボモデルもあえてこのカテゴリーに入れてみた。
レヴォーグはステーションワゴンだろう、とのご意見もあろうが、気持ち的にはスポーツセダンとして見る人が多かろう。このあと登場する新型WRXを予測する意味でも、レヴォーグのランキングは気になるはず。
価格は400万円台を上限としたが、「現実的」な購入対象車とすれば、このあたりがいいセンではなかろうか!?
■石川真禧照氏に聞いてみた
【編集部からのクエスチョン】石川さんのランキングは1位から9位まですべて輸入車で、唯一国産車が顔を出すのは10位のフーガ370GTだけです。このカテゴリー、日本のクルマは欧州のクルマに対してそんなに「負けちゃってる」んでしょうか!?
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400万円台までの『日欧でどのクルマがいいのか』ということなら日本車もランクインするかもしれない。でも『走りが楽しい』という言葉が冠せられたら、日本車が上位にランクインするのは難しいと思う。
なぜ輸入車が上位なのか。それはクルマの開発姿勢と大きく関わっている。あるいは、開発チームのクルマの好き度といってもよいかもしれない。
輸入車の場合、試乗会などで開発チームの人たちと話をしていると結構クルマ好きが多い。楽しいクルマを作りたいという気持ちが伝わってくる。開発も人間のフィーリングを大切にしている。それは400万円以下のファミリーユースのセダンでも少しは感じられる。
では、日本車はどうなのかというと、開発メンバーと話をしていると、やっぱりクルマ好きの人たちは多い。もちろんクルマ作りへの情熱も感じる。
しかし、問題は現場レベルではなく役員クラスの人たちなのだ。つまり、実際に生産化、販売にゴーサインを出す人たちのクルマ好き度だ。この人たちのレベルが残念ながら日本車メーカーの人たちは低い。
例えば、ミニカーがクルマ好きの尺度ではないかもしれないが、ちょっと気に入ったミニカーがあれば購入して、デスクやオフィスに飾ったりする。欧米メーカーの役員のオフィスには何台かのミニカーがあったりする。
ところが日本車メーカーの役員室では、ミニカーを見かけることは少ない。まして、自社でも他社でもよいのだが、気に入った実車をコレクションしている日本車メーカー役員はほとんどいない。
こういう環境では、楽しいセダンにゴーサインは出ないのだ。それが現実。いまあるクルマたちに私が実際に乗ってみても、やはり心に感じる『楽しいクルマ』は輸入車に多くあるということだ。











コメント
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常に自分や仕事に意識向いてる人は、常に魚拓を省みて刷新と行動していけるので価値がある。そうでない人はどんどん仕事失うか、陰謀論で稼ぐ道へ堕ちる。