なぜ増えた? クルマのフロントライト「薄い目」全盛期の理由と事情

5年後には再び角型になると予測

 最新のマトリクスLEDヘッドライトでは、ロービーム用のLEDライトと、ひとつのユニット内に多数のLEDを組み込んだハイビーム用ヘッドライトを組み合わせている。高速道路などで、対向車や先行車を検知すると、その部分だけハイビームを減光もしくは消灯し、常時ハイビーム走行ができる。先行車を避けるようにウネウネと照射箇所が動くようすは、まさに先進アイテム。LEDでなければ実現できなかったことだ。

 いまは薄目全盛の時代だが、トレンドは移り変わるものであり、あと5年もすれば、薄目ヘッドライトは時代遅れとなり、別の形へ進化、もしくは回帰することだろう。筆者は再び、角型(四角や台形、三角など)のLEDへッドライトに移行すると予測している。今後は、LEDヘッドライトのユニット内部で、丸や星、ハートなどを表現し、歩行者から見て、あたかもクルマが意志表示を示すようなLEDヘッドライトになっても面白いんじゃないだろうか。LEDを駆使した次世代のヘッドライトに期待したい。

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