洗車のタイミングいつが最適? 「天気」より注意すべき危険サイン

洗車のタイミングいつが最適? 「天気」より注意すべき危険サイン

 雨が降って、ボディに白くウロコのように雨粒の跡がついてしまうと、「洗車しなきゃなぁ」と思う人は多いかと思います。この白いウロコ状のものは「イオンデポジット」いわれる汚れで、雨に含まれていた不純物がボディに残ってしまったもの。放置すると洗車では落ちない汚れになってしまうため、雨が降ったあとはできるかぎり洗車をしたいところなのですが、実は洗車のタイミングには、降雨よりも気を付けてほしいサインがあるのです。

文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_ vectorizer88
写真:Adobe Stock、写真AC

鳥フンや虫の死骸は、特急で除去すべし!!

 洗車のタイミングに関して、多くの人が見落としがちなのが、鳥フンや虫の死骸がついたときです。鳥フンの中に含まれるたんぱく質や酸などは、ボディ表面に付着すると、クルマの塗装面を急激に酸化させダメージを与えてしまいます。ボディコーティングをしていても、完全に防げるものではないため、鳥フンを発見した場合は、まずはウェットティッシュなどですぐに除去し、そのうえできれいに洗車をするようにしましょう。
 
 虫の死骸も同様です。季節にもよりますが、山間部にドライブへ行くと、フロントバンパーやヘッドライト、フロントガラスにびっしりと虫が付着してしまうことがあります。これら虫の死骸の中にも酸が含まれますので、付いたまま放置することは厳禁。固まってしまう前に、洗車や虫取りクリーナーなどで除去し、拭ききれない残骸を除去するため、なるべく早く洗車するようにしてください。

山間部の高速道路を走ると、びっしりと付着する虫の死骸。酸性成分が含まれるため、そのまま放置するとボディの塗装面へダメージが及ぶことも(PHOTO:Adobe Stock_ Stefan Werner)
山間部の高速道路を走ると、びっしりと付着する虫の死骸。酸性成分が含まれるため、そのまま放置するとボディの塗装面へダメージが及ぶことも(PHOTO:Adobe Stock_ Stefan Werner)

海沿いを走ったあとも、できるだけ早く洗車を

 また、海沿いの道をドライブしたあとも、できるだけ早く洗車をしたいポイント。海沿いでは塩分を含んだ潮風にさらされますし、路面が濡れていなくても、海沿いの道では、道路に積もった砂や埃の中には塩分が含まれるため、その塩分がボディの鉄に付着し、そこへ水分が加わることで錆が発生、一気に広がってしまうのです。

 また、これからの季節は、融雪剤(凍結防止剤)が撒かれた道路にも注意が必要です。融雪剤には、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなど塩分が含まれるため、やはり錆が発生しやすくなります。たとえ路面が乾燥していても、クルマが走ることで巻き上げられ、ボディやクルマの下回りに付着してきます。

 海沿いの道や融雪剤が撒かれた雪道を走行したあとは、すみやかに洗車をするようにしてください。雪道を走行した場合はクルマの下回りも念入りに。帰りのガソリンスタンドで、燃料補充とあわせて洗車機で流す、と決めておくのもいいでしょう。

海沿いの道は、たとえ晴れていても、クルマは潮風を受けて塩分が付着していると考えたほうがいい(PHOTO:Adobe Stock_Soho A studio)
海沿いの道は、たとえ晴れていても、クルマは潮風を受けて塩分が付着していると考えたほうがいい(PHOTO:Adobe Stock_Soho A studio)

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