2021年3月、自動運転レベル3を実現したホンダ レジェンドが登場してから2年あまりが経過したが、自動運転技術は日々進化していた。北米初のレベル3を実現したのは、最右翼のテスラ……ではなく、ドイツのメルセデスベンツだ!!
※本稿は2023年11月のものです
文/角田伸幸、写真/MERCEDES-BENZ
初出:『ベストカー』2023年12月10日号
■えっテスラじゃないの? 北米初のレベル3はベンツ
ホンダのレジェンドが世界初のレベル3自動運転を実現してすでに2年半が経過したが、それ以降この分野では目立ったニュースがなかった。
とはいえ自動運転の進化が止まったわけではない。なかでも自動車大国アメリカがいつレベル3を実現するかは注目されていたわけだが、ついにその時が来た。北米初を実現したのは、ドイツのメルセデスベンツだ。
すでにメルセデスは2023年1月にネバダ州、6月にはカリフォルニア州で、レベル3の自動運転システムを搭載する認可を得ていた。これを受けて同社は10月、年内に自動運転システム「ドライブ・パイロット」のアクティベーションを始めると発表したのだ。
■EQSにドライブ・パイロットを搭載
2023年中にドライブ・パイロットを搭載するのは、フラッグシップEVであるEQS。追って来春からはSクラスも利用対象に加えるという。
ドライブ・パイロットはネバダ州とカリフォルニア州の高速道路において、時速40マイル以下の渋滞時に「アイズフリー」を実現する。サービスをアクティベートする費用は2500ドルで、このほかにも月々の利用料がかかるようだ。
それにしても、アメリカのレベル3といえば、FSD(フル・セルフ・ドライビング)をアピールするテスラが先行するものと思っていた。テスラも追随するのか?
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