雪が降ってからでは遅い!! 知らないと危ないスタッドレスタイヤの常識と非常識

スタッドレスタイヤでもチェーンが必要となる場合もある

 大雪が降ると、チェーンを装着しなければ通行できない「チェーン装着車以外通行止め」という交通規制がかけられる場合がありますが、この場合、スタッドレスタイヤであってもチェーンを装着しなければ通行することはできません。

 雪道に強いイメージのあるスタッドレスタイヤですが、圧雪されていない(圧雪が間に合っていない)路面では、スタッドレスタイヤだけでは安全に走行することはできないのです。雪の多い地域にクルマで出かける際には、通過する地域や目的地の情報を事前に確認し、できればチェーンも準備していきたいところです。

圧雪されていない路面では、冬用タイヤだけでは安全に走行することはできない。雪が多い地域へ行く際は、できればチェーンも準備しよう(PHOTO:Adobe Stock_naka)
圧雪されていない路面では、冬用タイヤだけでは安全に走行することはできない。雪が多い地域へ行く際は、できればチェーンも準備しよう(PHOTO:Adobe Stock_naka)

2WDであっても4輪に装着し、左右で銘柄を分けることは絶対にしないで

 また、スタッドレスタイヤは、4輪すべてに装着しなければなりません。稀に、FF車において、スタッドレスタイヤを駆動輪である前輪だけに装着しているクルマをみかけますが、まっすぐな道であれば、上手くやれば発進したり加速したりはできますが、カーブでは後輪が左右にグリップせず、尻振り現象を起こすリスクがあります。

 銘柄も、4輪とも揃えることがおススメです。ローテーションをして、摩耗の度合いを均一にできるためです。左右輪でスタッドレスタイヤの銘柄を分けるようなことは、絶対にしないでください。左右の制動力が変わってしまいますので、スピンをする可能性があります。

◆      ◆     ◆

 スタッドレスタイヤで走行できる路面条件であっても、タイヤの性能を過信しすぎず、トンネルの出口付近や交差点、山の陰、橋の上など、凍結しやすい場所では、スピードは控えめに走ることなどは必要。雪道では、慎重な運転を心がけ、安全にウインターシーズンを過ごしましょう。

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