■アメリカで日本のスポーツカーが人気となっていることに加えて、輸入規制をクリアしたことでさらに人気に
冒頭でも触れたが、R34スカイラインの業者向けオートオークションの相場は高騰しつづけている。
GT-Rでは安くても1000万オーバー、なかには4000万円を超えた落札もあるほどだ。中古車サイトでの売値相場は3000~5000万円や応談となっている。
R34GT-Rがこれほど高額となってしまった背景には、人気漫画「頭文字D」や映画「ワイルドスピード」などの影響で、アメリカで日本のスポーツカーが人気となっていることがある。
また、2023年でいえば、R34がアメリカの25年ルールをクリアした。
25年ルールとは、「アメリカ合衆国の安全基準を満たさないクルマは輸入できない」というアメリカの輸入規制の例外として、「製造から25年以上経過したクルマであれば、右ハンドルでもそのまま走っていい」とされていることだ。
アメリカにおける輸入規制が取り払われて自由に輸入できるようになったため、高額になりすぎたGT-Rだけでなく、25GTターボにおいても、人気が高くなってきている。
日米のバイヤーの間では、むしろいまは、25GTターボのほうにより関心が集まっているそうだ。
25GTターボの中古車相場は、365万円~700万円(フルカスタム車は除く)。GT-Rと比べれば現実的な価格ではあるが、20年以上まえのクルマだと考えるとかなり高額だ。
アメリカにおける日本のスポーツカー人気はまだまだ続くと思われ、R34スカイラインは今後さらにますます手に入りにくいクルマへとなっていくだろう。
日本が誇るスポーツカーが海外で評価されることは嬉しいことではあるが、庶民には手が届かなくなるほど高額になっていくことを考えると、すこし残念に思う。
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コメント
コメントの使い方R32&34GT-Rに乗っていました。R34はR32のようなボディサイズで、低速域がトルクフルになり、剛性感もアップして、乗りやすい車でした。アメリカで過去のスカイラインが人気なのは、キッカケは映画やゲームなんでしょうが、実際に運転(&改造)して楽しいからだと思います。スカイライン人気が次のスカイライン発売の後押しになってくれたらいいですね。