結局どっちが正しい!? ハンドルを握る位置は10時10分から9時15分へ!?

■ハンドルの握り方は? 「ハンドルは外周部を軽く握る!」

 親指をステアリングホイールの中に入れず、力を入れすぎずに手のひらで包むようにハンドルを軽く握る。ステアリングホイールの中に親指を入れないのは、ハンドルを回すときに親指がスポーク部に当たってスムーズに回せないから。

 握るというより手のひらで包むように軽く握るのは、力を入れて手を握り込むと体が硬直してスムーズなハンドル操作ができなくなるからだ。

■ハンドルの回し方は? 「通常は送りハンドルがベスト!」

結局どっちが正しい!? ハンドルを握る位置は10時10分から9時15分へ!?
鋭角コーナーを曲がるときにはクロスハンドルのほうが素早く回せてスムーズに操作しやすいが、通常のコーナリングは送りハンドルのほうがスムーズに操作しやすい

 「クロスハンドル」とは、教習所で習う回し方。

 例えば左コーナーなら、10時10分の位置から左にハンドルを回し始め、右手が12時を越えたあたりで左手を2時の位置に移動させるやり方。こうすると腕がクロスするので「クロスハンドル」と呼ばれている。

 メリットは短時間に大きくステアリング操作ができることで、交差点を手前側に鋭角に曲がるような場合には有効。しかし、手を持ちかえるときは片手ハンドルになり、ハンドルを押さえづらく正確なハンドル操作がしにくいのがデメリット。

 「送りハンドル」とは、腕をクロスさせないで、ハンドルを回す方向に少しずつ手をずらしながら操作する回し方。メリットは手をハンドルから完全に離さないので、正確なハンドル操作がしやすいこと。デメリットは、素早く大きなハンドル操作がしにくいこと。

 このクロスハンドルと送りハンドルに関しては下記を参照してほしい。

一番手前の安全装備は「ドラテク」!! 超絶基礎的ハンドルの回し方の長所と短所

 どちらがいいのか? というと、世の中的には送りハンドルが奨励されているが、ある特定のシーンによってはクロスハンドルのほうが優位な場合もある。なので、シーンに合わせて使い分けるのがよいが、通常のハンドル操作では送りハンドルがベストだ。

■ハンドルを押すか引くか? 「どちらも使う」

 実はこれ、トップレーサーでも意見が分かれるという。

 例えば左コーナーを想定すると、左手は下方向へ引き、右手は左方向へ押している。右コーナーであればその逆だ。つまり、コーナーによって押し手と引き手は刻々と変わり、要はドライバーがどちらを強めに意識しているか? だけの違いといえる。

 だが、横Gを感じながらコーナーを曲がるようなシーンでは、押し手重視の場合はGのかかる方向と逆方向に力を出さないといけなくなるので、切り足す操作がやりにくくなるのは事実だ。

■絶対やってはいけないことは、「片手ハンドル」と「内掛けハンドル」

 片手ハンドルがダメなことは容易に想像できるが、「内掛けハンドルって何?」という人に少し説明を。

 ハンドルは両手で外側を握ることが大前提だが、コーナーを曲がるときに片手を外側に、もう一方の手で内側を握ってハンドルを回す方法。

 この方法が習慣化すると、緊急時にエアバッグが作動した場合は腕を骨折したり、素早いハンドル操作ができないなどの可能性があるので絶対にやらないほうがいいのは間違いない。

■そういえば、時計の写真も10時10分…

 話は脱線するが、「10時10分」という字ヅラを見て筆者が最初にアタマに思い浮かべたのはアナログ時計の写真。アナログ時計の写真やポスターを見ると10時10分あたりにセットされたものがほとんどなのだ。

 これはハンドルの握る位置とは関係ないが、メーカーロゴが12時の位置に入れられていることが多く、時針と分針でロゴを隠さないようにという理由から(ん? クルマでいえばインパネの位置?)。

 ただし、10時10分だと時針が少し動くので正確には10時8分あたりを指しているメーカーのものが多いが、日本のセイコー社では1964年から「10時8分42秒」と決められている。

 その理由を「時針・分針・秒針の3本が重ならない」「美しく、引き締まって見える」「12時下のブランド名が隠れない」という利点から、と同社。

次ページは : ■結論! 握る位置は10時10分から9時15分あたり

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…