1998年5月に一部地域でスタートし、1999年5月からは日本全国で実施されるようになった登録自動車の希望ナンバー制度。2005年1月からは軽自動車においても実施されており、愛車のナンバーになんらかの意味を込めている、という人は少なくないのではないだろうか。
クルマの年式や(中古の場合は)購入した年、また自分や家族の誕生日などをナンバーにしている人も多いようだが、語呂合わせでナンバーを決めている人も多いようす。解読できたらちょっとうれしくなる、語呂合わせナンバーの例をいくつかご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:NISSAN、MITSUBISHI
自動車メーカーも「語呂合わせ」
語呂合わせナンバーは、CMなどで登場するクルマでも使われている。たとえば、三菱の「デリカD:5」や「デリカミニ」のCMでは、「3234」という(ダミー)ナンバーが用いられているが、これはおそらく「ミツビシ」の語呂合わせだろう。日産も語呂合わせが好きなようで、たとえば軽バッテリーEVのサクラの初期のころのCMでは「・396」(サクラ)のナンバーをつけたモデルが登場していた。
日産はほかにも、「リーフ」の現行モデルにおいて、2019年に62kWhのバッテリーを搭載した「リーフe+」が登場した際のCMでは、その航続可能距離(WLTCモード)である「・458」をナンバーにしていたし、スカイラインのCMでは「5523」というナンバーが登場していたが、これは「ゴーゴーニッサン」という語呂合わせだろう。
筆者はこのナンバーの解読が好きで、CMに登場するクルマにナンバーがついていると、どんな意味があるのか、しばらく考え込んでしまう。いまは、日産「セレナ」の「8969」を、絶賛解読中だ(誰か教えて)。
クルマの名前や型式を用いる例も多い
さて、自動車メーカーではなく、街中でよく見る語呂合わせをいくつかご紹介しよう。語呂合わせではないが、クルマの名前に含まれる数字や、クルマの型式の数字をナンバーに使っているクルマはよく見かける。
たとえば、プジョー208なら「・208」とかマツダ3なら「・・・3」、トヨタ「86」はかなりの確率で「・・86」をつけている。型式の数字をナンバーに用いるのは、やはりクルマにこだわりのあるスポーツカーに多く、フェアレディZのZ33型なら「・・33」、R35型GT-Rでも「・・35」や「2335」はよく見かけるナンバーだ。語呂合わせでいえば、輸入車の MINIでは「・・32(ミニ)」や「3298(ミニクーパー)」などはよく見かけるし、筆者の自宅の近所には、「・・19」をつけた日産「ジューク」がいる。
また、たとえば幼稚園の送迎バスでは「・415(よいこ)」、お肉屋さんの配達車では「1129(イイニク)」、スーパー銭湯の送迎バスでは「1126(イイフロ)」など、業種に特化した語呂合わせナンバーもよく見かけるナンバーだ。
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