クルマ好きをわくわくさせる自動車を作り続ける光岡自動車が、創業55周年を記念して発表した「M55コンセプト」。ネット上でも絶賛の声が上がったが、現時点では市販の予定はないという。ん? 現時点では? では、どの時点で市販化されるのか突撃してみよう!!
※本稿は2023年12月のものです
文/ベストカー編集部、写真/光岡自動車
初出:『ベストカー』2024年1月10日号
■光岡M55はコンセプトカー止まりなのか!?
ネット上で「カッコいい~!!」と絶賛の声が沸き上がった、今話題の一台「光岡M55コンセプト」。M55とは光岡55周年の意味で、読みはエムダブルファイブとなる。
そのルックスはまるで1970年代の名車を想起させ、レトロなデザインに目を惹かれる。
そんな光岡の記念モデルだが、車名のとおりコンセプトモデルであり、プレスリリースを見ると市販の予定は現時点ではないという。
……そう、『現時点では』ないのだ。この意味深な一言の真意を探るべく、光岡に取材を実施。声を引き出してきたぞ!
■日本が憧れた1970年代のデザインを形にしたい!
今回インタビューに応じてくださったのはミツオカ事業部事業部長兼商業企画本部長を勤めている渡部稔氏。M55コンセプトにかけた思いを語ってくれた。
* * *
ベストカー(以下、BC):M55コンセプト、めっちゃカッコいいですね! デザインのレトロな雰囲気がたまらないです。これってモチーフや参考にしたデザインって何かありますか?
渡部稔(以下渡部、敬称略):特にこの車種だと限定はしていません。今回のM55コンセプトは、かつて夢と希望にあふれ日本全体に元気があった1970年代に走っていたGTカー、というのがテーマとしてありますね。
BC:なるほど。GTカーというと、ダッジ チャレンジャーやケンメリなどですか? 私の最初の印象はケンメリかな、と思ったもので。
渡部:「コレかな?」と思ったクルマすべてが正解です。あの当時を生きた少年たちに「免許取ったら乗ろう!」と思わせてくれた、あの1970年代当時の姿を今改めて形にしてみたかったんです。
BC:企画自体はいつから?
渡部:2年くらい前でしたね。前回50周年の時はロックスターを限定で出しましたので、55周年も何か作りたいねってことで始まりました。
BC:ベース車は現行型ホンダシビックですが、ホンダがベースの光岡車って史上2台目ですよね。
渡部:ですね。1台目は2004年に出したヌエラで、アコードがベース車でした。
BC:なるほど……ではそろそろ、この質問に入らせてください。ズバリ、このM55コンセプトは現時点で販売予定はない、とのことですが、これはいずれ市販される……そう捉えてもよろしいでしょうか? 教えてください!
渡部:ズバリ、来ましたね!(笑)。そうですねー…………(苦笑)。市販化に向けて、我々だけでは解決困難な課題もありますが、なんといっても「お客様の皆さんが笑顔で乗っている姿が見たい!」。その一心で、頑張っていきたいと思います……こんな答えでよろしいでしょうか?
BC:ええ、バッチリです! ありがとうございました!
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最後に、このM55コンセプトを見たいという方に朗報だ。M55コンセプトが光岡ショールームにて期間限定で展示される(※富山ショールームで1月28日まで展示)。一目見たい方はぜひお見逃しなく!
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