よく耳にするクルマ用語でも、意味を知らない用語はたくさんあるはず。実際のところ技術的なしくみや機能について尋ねられると、案外ちゃんと説明できないことも多いです。
本企画では、そんな意外と忘れがちなクルマ用語の意味や機能について解説。ちょっとした瞬間に話したくなるような知識をお届けします。
文・企画/山城颯太
写真/日産、トヨタ
【クルマ好きでも意外と知らない…?? クルマ用語と機能一覧】
イモビライザーとは?
イモビライザーは、自動車の盗難や車上荒らしを防止するシステムで、最近ではほとんどのクルマに標準装備されています。
イモビライザーは、物理的なキーと車両の電子システムとの間で特定の認証を行い、正規のキーでなければエンジンが始動しないようにすることで、不正なアクセスを防ぎます。
イモビライザーのしくみ
イモビライザーのシステムを簡単に説明すると、キーに内蔵されたトランスポンダーと車両のECU(エンジン制御ユニット)との間で通信を行います。キーをイグニッションスイッチに差し込んで回すか、車両に近づけると、ECUはキーのチップと送受信を行います。キーのIDがECUに登録されているものと一致する場合のみ、エンジンを始動することができます。
たまにメーターパネルに「キーがありません」といった警告や、カギのマークが点滅することがありますが、イモビライザーのシステムがキーを検出していないことを示しています。この場合、ドライバーはキーをどこかに置き忘れていないか、あるいはキーのバッテリーが切れていないかを確認する必要があります。
物理的な合鍵では不十分
物理的に同じ形状の合鍵を作ったとしても、イモビライザー搭載車のエンジンを始動させることはできません。これは合鍵のIDが異なるためです。
イモビライザーは自動車における重要なセキュリティ機能の一つであり、車両盗難のリスクを大幅に減少させる役割を果たしています。物理的な鍵と電子的なキーの両方を組み合わせて認証することで、従来よりも高いセキュリティを実現しています。
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