あったなぁ…名車が続々!! 10年前の2012年マイチェン大賞は「マークX」!!

あったなぁ…名車が続々!! 10年前の2012年マイチェン大賞は「マークX」!!

 今から干支ひとまわり前の2012年は86&BRZ、CX-5のようなワクワクするクルマやワゴンRやN-ONEといった大物軽自動車が登場した年だった。

 その一方でマイナーチェンジや一部改良にも注目すべきモデルが数多くあった。ここでは2012年に登場したマイチェン&一部改良モデルの進化度を検証してみたい。どんなクルマが出てくる?(本稿は「ベストカー」2013年1月26日号に掲載した記事の再録版となります)

TEXT:編集部 ※マイナーチェンジ前の先代モデルを100として、どのくらい進化したかを検証。数値が大きいほど進化の度合いも大きい

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■大賞はトヨタ マークX!

トヨタ マークX。プレミアムタイプの2WDには快適性向上に寄与する新構造のFADショックアブソーバーを採用。250万円以下の価格帯からV6エンジンのFR車が買えるお買い得感もそのままだ!
トヨタ マークX。プレミアムタイプの2WDには快適性向上に寄与する新構造のFADショックアブソーバーを採用。250万円以下の価格帯からV6エンジンのFR車が買えるお買い得感もそのままだ!

■大賞:トヨタ マークX(2012年8月27日発表、発売・マイナーチェンジ)

 マークXは現行モデルの登場から約3年で大規模なマイナーチェンジを受けた。まず目を引くのがフロントマスクだ。バンパー、グリル、ヘッドライトの大幅な変更より、車名の「X」のアピールが強くなり、パッと見だと現行マークXとわからない人もいるほど。リアもバンパーやテールランプの変更で、さらにボリューム感が増している。インテリアもタイプによって細部の見直しや選択幅の拡大などが施され、上質感を増した。

 機能面はエンジン、トラスミッションの変更こそないものの、内装材やフロントピラーの制振材の拡大採用による静粛性の向上、スポット溶接個所の追加によるボディ剛性の強化が行なわれ、走りの質感をレベルアップ。G’s仕様が追加されたのも大きな話題だ。

 次期型でFFへ移行する可能性が高いだけに、完成の域に入った現行マークXを購入する意味は大きい!

●進化度:170%

■2位:ホンダ CR-Z(2012年9月27日発表、9月28日発売・マイナーチェンジ)

ホンダ CR-Z。燃費はCVTの場合で22.8km/Lから23.0km/Lに向上。エコカー減税も全車対象
ホンダ CR-Z。燃費はCVTの場合で22.8km/Lから23.0km/Lに向上。エコカー減税も全車対象

 ビッグマイナーチェンジされたCR-Zのハイライトは、ハイブリッドシステムの進化だ。バッテリーがニッケル水素からリチウムイオンに変更(国内のホンダHVでは初)され、電圧も従来の約1.5倍発生させることが可能となり、モーター出力も14馬力から20馬力に向上した。モーターといえば、F1のKERSのように瞬時に加速力を向上するPLUS SPORTシステムも加わった。

 エンジンも高回転化により最高出力が113馬力から118馬力にパワーアップ。足回りではチューニングの見直しに加え、専用チューニングされたサスペンションと組み合わされる17インチ軽量ホイールも加わった。

 内外装の変更はそれほどでもないが、スポーツ性を格段に増し、より完成度を高めたCR-Z。CR-Zを大事に育てているホンダの姿勢は拍手ものだ。

●進化度165%

■3位:レクサスLS(2012年10月11日発表、発売・マイナーチェンジ)

レクサスLS。ミリ波レーダーとステレオカメラを併用するプリクラッシュセーフティなどの安全装備も積極的に採用
レクサスLS。ミリ波レーダーとステレオカメラを併用するプリクラッシュセーフティなどの安全装備も積極的に採用

 LSのマイナーチェンジは限りなくフルモデルチェンジに近いものだった。

 エクステリアはレクサスのファミリーフェイスであるスピンドルグリルの採用に加え、リアもスピンドル形状化やL字型テールランプとなったことで、全体的に高級車らしい押し出し感を増した。

 インテリアもマイナーチェンジでは異例となるダッシュボードの形状変更やカーナビ操作のリモートタッチ化、照明や空調、AV関係が高性能化された。

 機能面では新しい生産技術の導入によるボディ剛性の向上、サスペンションセッティングの最適化が施され、スポーツグレードのF SPORTも追加された。

 マイナーチェンジでこれだけ盛り込んだLSはアッパレだ!

●進化度:163%

■4位:ダイハツ ムーヴ(2012年12月20日発表・マイナーチェンジ)

CVTを暖めるCVTサーモコントローラーや停止前アイドリングストップも7km/h以下から9km/h以下に改良された
CVTを暖めるCVTサーモコントローラーや停止前アイドリングストップも7km/h以下から9km/h以下に改良された

 ダイハツは新型ワゴンRのJC08モード28.8km/Lを0.2km/L凌ぐ29.0km/Lを実現。CVTオイルを素早く温め最適な温度を保つサーモマネジメント技術による低燃費技術や軽初となる衝突回避支援システム「スマートアシスト」を標準装備するグレードも展開。

●進化度145%

■5位:日産 セレナ(2012年8月1日発表、追加)

燃費は14.6km/L(マイチェン前のアイドリングストップ付き)から15.2km/Lに向上した
燃費は14.6km/L(マイチェン前のアイドリングストップ付き)から15.2km/Lに向上した

 セレナに追加されたS-HYBRIDはセルモーターとオルタネーターを兼ねるECOモーターを高性能化したもの。若干の値上げとなったが、値上げ分の大半は燃費向上で手に入れたエコカー減税の免税でペイできるのだから、ユーザーのメリットは非常に大きい。

●進化度:144%

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

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