「アルファード」が売れすぎじゃねぇー!! 国産ミニバン“逆張り”上等の優秀車はこいつだ!!

■人気が根強い「ホンダオデッセイ」はさらに磨きがかかったスタイリングのよさが◎

アルファードが売れすぎじゃねぇー!! “逆張り”上等の優秀車はこいつだ!!
2023年12月の一部改良でe:HEV ABSOLUTE、e:HEV ABSOLUTE・EX、さらに新タイプのe:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONの計3タイプが設定されたオデッセイ

 2022年9月に一度は販売終了となったが、2023年12月に一部改良の名のもとに復活を遂げたオデッセイ。

 その新型では超低床プラットフォームによるセダンライクな安定感ある走りとミニバンらしからぬスタイリッシュなスタイリングは従来モデルから継承しながらも、ユーザーのニーズに応える仕様を追加し、より魅力的なパッケージへとブラッシュアップされている。

 具体的には開口部を拡大してワイド感を強調し、水平基調の5本メッキバーに突起状のデザインを組み合わせることで高級感を高めた新デザインのフロントグリルを採用。

 Hondaのエンブレムをより前方に配置することでフロントの突き出し感を高め、迫力と重厚感を感じさせるデザインへと進化を果たしている。

 また、ユーティリティにおいても全タイプの2列目に4ウェイパワーシートを採用。オットマンとリクライニングの操作を電動化することできめ細やかな調節が可能になり、より快適な着座姿勢を取ることも可能となっている。

 加えて、2列目シートにはシートヒーターや折りたたみ式のセンターテーブル、ミニテーブル付きのアームレスト、シート足元にはUSBチャージャー(Type-C)を全タイプに標準装備して快適性も向上。

 下り坂での走行や前走車との車間距離の調整などに活用できる減速セレクターや指一本でスムーズなシフト操作ができるエレクトリックギアセレクターもオデッセイとして初採用するなど、決して派手さはないものの痒いところに手が届く気配りもなされている。

 日常の走行のほとんどでモーター走行を中心としたパワフル・静か・高効率な走りを実現したe:HEVを全タイプに採用することも魅力のオデッセイ。

 それでいて、車両本体価格はアルファードの最廉価グレードを下回る500万円前後とリーズナブルなだけに、アルファードの対抗馬のひとつに数えるべき1台であることに異論はないだろう。

■オールラウンダーミニバンの「三菱デリカD:5」にはアルファードもかなわない!? 

 軽スーパートールワゴンのデリカミニが好調なセールスを記録し、ピックアップトラックのトライトンを国内に導入するなど、ここのところ元気な印象が強い三菱自動車。

 そんな三菱自動車の屋台骨を支える1台が、デビューからすでに17年以上が経過したロングセラーモデルでありながら、これまでに数々のマイナーチェンジや一部改良を重ねることで正常進化を果たしてきたデリカD:5だ。

 そのアドバンテージは“世界でも類を見ないオールラウンドミニバン”であること。走る・曲がる・止まるはもとより、あらゆる路面を力強くグリップする独自のAll Wheel Control思想に基づいた電子制御4WDシステムによる高い悪路走破性は大きな魅力となっている。

 走行性能も一級品で、2.2Lのクリーンディーゼルエンジンと8速スポーツモードATの組み合わせはパワフルな走りを提供。

 また、2019年2月に行われたビッグマイナーチェンジでアルファードに負けず劣らずの迫力あるエクステリアデザインが採用されたこともトピックといえる。

 特に、三菱自動車のフロントデザインコンセプトであるダイナミックシールドや縦型マルチLEDヘッドライトは、ひと目見てそれとわかる抜群の存在感を発揮。

 加えて、フロントのダイナミックシールドデザインや絞り込まれた車体後部のデザインはコンピュータ解析と風洞実験によって空力特性も徹底追求されているのだ。

 2019年11月の一部改良では衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステムなどの予防安全技術に誤発進抑制機能(前進時)を追加するなど、地味ながら進化を続けるデリカD:5。

 オフロード走行もものともしないという意味では孤高のミニバンなだけに、アルファードの逆張りにはもってこいの1台なのかもしれない。

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