200万円台というカッチリした基準でSUVを選ぶと、なかなか欲しいクルマが絞れない。そこでピックアップしたのが、上級モデルは300万円を超えるが、200万円台が中心の価格帯になっている6モデル。それぞれの200万円台モデルのオススメ度は?
※本稿は2024年1月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ、マツダ、SUBARU
初出:『ベストカー』2024年2月26日号
■トヨタ カローラクロス
カローラクロスはカローラツーリングなどと共通のプラットフォームを使うコンパクトSUVだ。
外観はSUVの典型的なデザインで、全長を4500mm以下に抑えた車種では、後席を使っている時の荷室の奥行き寸法が最も長い。後席の頭上と足元にも余裕があり、ファミリーカーに適した実用性が備わる。
パワーユニットは2Lのガソリンエンジンと、1.8Lのハイブリッドを設定する。
2Lエンジンは動力性能が優れ、ハイブリッドは静かで滑らかな走りと低燃費が特徴だ。安全装備も充実する。FF車だとハイブリッドの最上級車だけ300万円を超える。
・オススメ度:★★★★☆
・オススメグレード:ハイブリッドS(2WD)298万円
■ホンダ ヴェゼル
全長を4330mmに抑えながら車内は広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半だ。WR-Vと並んで空間効率が優れている。
シートアレンジはWR-V以上に多彩だ。燃料タンクを前席の下に搭載するから、後席を小さく格納できて、ボックス状の荷室に変更できる。
後席の座面を持ち上げると、車内の中央に背の高い荷物を積める。
パワーユニットはハイブリッドのe:HEVが中心だ。エンジンは主に発電を受け持ち、駆動はモーターが担当するから、加速が滑らかでノイズも小さい。
・オススメ度:★★★★★
・オススメグレード:e:HEV・X(2WD)277万8600円
■マツダ CX-3
全長が4275mmのコンパクトSUVだが、内装は上質でミドルクラスに相当する。前席を優先して開発され、ペダル配置にも気を遣った。ドライバーを優先するマツダの考え方を反映させている。
その代わり後席と荷室は狭めだが、前席を優先させた作りは、2名以内で乗車する使い方なら合理的だ。運転感覚もミドルサイズSUVに近い。
ただし発売は2015年だから設計も古い。今でも生産を続ける理由は、販売の低迷を打開するために追加した1.5Lガソリンエンジン車が買い得で、堅調に売れているからだ。
・オススメ度:★★★★☆
・オススメグレード:15Sツーリング(2WD)227万9200円
コメント
コメントの使い方