【RAV4買うならHV? ガソリン車?】 どっちが正解? クルマ選び究極の選択 8選

■[Case.07] マツダ ロードスターを買うなら1.5L? それとも2LのRF?

●マツダ ロードスター 1.5L/価格:255万4200~325万6200円
●マツダ ロードスター 2L/価格:336万9600~381万2400円

 全国産車中、最も美しいとの評価もあるロードスター。フルオープンドライブが爽快なソフトトップと、クーペライクなスタイルが魅力のタルガトップとなるRFの、ふたつのボディ形状を持つが、そこがまさにお悩みポイント。

 搭載エンジンの排気量違いもあり、RFはソフトトップに比べ、かなり高額となるが、ルーフを閉めればクローズドボディとなるRFの利便性もやっぱり捨てがたい。

 というわけで、評論家陣にドッチを選ぶのが正解か、相談してみましょう。

■国沢光宏の判決:エンジンパワーで2L!

 RFは別に望まない。普通の幌トップで充分楽しいし耐候性もあります。問題はエンジン。海外だと2Lを選べるロードスターながら、日本だけなぜか幌トップは1.5Lしかない。2L、圧倒的に楽しいしロードスターのよさを引き出せる。幌トップの2Lで出れば、そいつをすすめます。

■鈴木直也の判決:1.5Lを買うべし!

 現行ND型ロードスターは、原点に帰るというのが大きなテーマ。こういうハッキリした開発哲学がなければ、性能命のスポーツカーであえて排気量をダウンするなんてことは不可能だったろう。そういうメッセージに共感するなら1.5Lを選ぶべし。やっぱり作り手側の魂がこもってる感じがしますよ。

■渡辺陽一郎の判決:1.5Lを買うべし!

 ロードスターはオープンドライブが基本だ。クローズドの時も車外の雰囲気を感じたい。そうなると2Lの電動開閉ハードトップではなく、1.5Lのソフトトップになる。ボディカラーとブラックのソフトトップが生み出すコントラストも魅力だ。1.5Lエンジンは吹き上がりがよく、運転感覚も楽しい。

■[Case.08] トヨタ クラウン vs. レクサスES セダン派が幸せになれるのはドッチ?

●トヨタ クラウン/価格:460万6200~718万7400円
●レクサス ES/価格:580万~698万円

 もはや日本を代表するセダンとなったクラウンに対抗できるのは、レクサスの最新セダン、ESしかない! 駆動方式こそ異なれど、価格帯はカブるこの2台、日本で乗るのにふさわしいセダンは、いったいドッチなんだ?

■国沢光宏の判決:クラウンを買うべし!

 瞬時も迷わずクラウンを選びます。そもそもレクサスは中身がトヨタなのに、全般にトヨタ車より100万~150万円も高い。だったらトヨタを買ったほうがずっとクレバーだというものです。というか、クラウンのほうが安全装備も充実していて、いいクルマ。素直にクラウンを買いましょう。

■鈴木直也の判決:クラウンを買うべし!

 クラウンは2Lターボもハイブリッドもだいたい550万円ほどだが、価格表を見てビックリするのがレクサスES。標準で580万円、上級モデルでは700万円に近い。レクサスというブランドに価値があるとはいえ、ベースがカムリでこの価格は、ちょっとねぇ……。普通に考えたらクラウンを選ぶよね。

■渡辺陽一郎の判決:レクサスESを買うべし!

 現行クラウンはユーザーの高齢化に対応して路線を変えた。走行性能は向上したが、伝統的な優しい乗り心地と日本的な高級感が薄れ、ベンツに似てきた。肩に力が入った印象だ。一方、レクサスESはリラックスできる雰囲気で、自然な運転感覚が魅力になる。クラウンより日本のセダンっぽいといえる。

*   *   *

 だうだったろうか。冒頭でも触れたことだが、今回こんなにも意見が一致しないものかと、企画担当としても正直興味深く感じた部分が大きい。

 それこそが自動車評論の難しさを表している、ともいえるし、逆に検証対象となったクルマが持つ性能、キャラクターのいろんな側面(=みるべきポイント)に光が当たった、ともいうこともできるだろう。

 今回挙げたケースがそのまま当てはまることも少ないだろうが、3人の評論家がどの部分を重視していたかなどをぜひ参考にしていただき、クルマ選びの一助としてもらえれば嬉しい。

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