2020年12月に登場した4代目となる現行「ソリオ」。歴代モデルの長所であった「コンパクトだけど広いインテリア」を受け継ぎながら、後席の快適性や、荷室の広さを中心に改良を施し、予防安全などの最新技術もしっかりと盛り込まれている。特にソリオならではの使い勝手の良さは「これぞ究極のドメスティックカー!!」といえる完成度だ。一家に一台薦めたい万能コンパクトカー「ソリオ」の魅力と実力についてご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:SUZUKI
荷室にスーツケース5個積んでも後席は余裕!!
ワゴンRをベースに、コンパクトカーサイズに拡大してつくられている「ソリオ」。全量3790mm×全幅1645mm×全高1745mm、ホイールベースは2480mmというボディサイズは、狭い道のすれ違いや駐車場での取りまわしのシーンでもスイスイとこなすことができ、4.8mの最小回転半径も手伝って、小回り性能が抜群に優れている。
またソリオは、この手のハイトコンパクトの中でも、後席の広さに定評がある。足は余裕で組めるし、後席シートをリクライニングすれば、圧倒的なくつろぎ空間とすることも可能だ。後席の広いコンパクトカーといえば、軽スーパーハイトワゴン(の後席)にもかなり驚かされたが、普通車のソリオともなれば、その比ではないほどに広さを感じる。スズキの資料によると、荷室に35Lクラスのスーツケースを5個積んでも後席のひざ前に余裕があるほどだというから、相当に広いことになる。
後席シートバックを倒せば、さらに広いラゲッジスペースが誕生する。試しに横になってみたが、身長170cm弱の筆者なんて余裕で収まるほどの荷室の奥行きだ。これだけあれば、コストコやロピアで食材や荷物を大量に買いこんでも、余裕で積み込むことができるだろう。
ちなみに、ラゲッジボード下に空いた空間も、買い物かごがすっぽりと収まるほど広い。このほかにも、車内には各所に収納スペースが仕込まれており、この優れたパッケージングは、ソリオ最大の魅力だ。
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