マークX&BMW 1シリーズ “ちょうどいいFR”のFFには代え難い魅力

FRらしさ凝縮!! マークXの魅力

マークX(2009-2019年)/全長×全幅×全高:4770×1795×1435mm、エンジン:3.5L・V6(318ps/38.7kgm)、価格:385万200円(350RDS)

 では、もうすぐ絶滅するFR車の話。まずはマークX。GRMNやGRスポーツという素晴らしいFRモデルも生んだ名車ですね。

 マークIIから改良を重ねて、FRらしいハンドリングを実現してきました。

 特にV型6気筒3.5Lエンジンを搭載する「350RDS」やGRスポーツはハイパワー。大排気量マルチシリンダー&ハイパワーになるとFFでは対応外。

 こうしたモデルこそ、FRの神髄を発揮できるというもの。パワーとレスポンスが良いから、コーナリング中の挙動をアクセル操作でコントロールできる。

 FFもコントロールできるけれど、常に横方向のタイヤグリップと相談しながら引き算のコーナリングだ。

 それに比べて、FRは攻めのコーナリングができるというわけ。

これぞ人馬一体! 小型FRの真髄 BMW 1シリーズ

BMW 1シリーズ(2011-2019年)/全長×全幅×全高:4340×1765×1440mm、エンジン:2L直4ディーゼルターボ(150ps/32.6kgm)、価格:407万円(118dファッショニスタ)

 そしてBMW1シリーズ。この短いボディに直列6気筒を詰め込んだり(M140i)、かといえば3気筒の118i、ディーゼルの118dなどもラインナップ。BMWのやることは凄い! の一言だ。

 BMW1シリーズに共通しているのは、ハンドリングの楽しさを追求したFRプレミアムコンパクト。エンジンは限りなく後方に搭載されるから室内は狭くなります。

 実際コクピットの足回りはトランスミッションの膨らみが幅を利かせます。狭くなりますね。

 でも大丈夫。こうやって前後の荷重配分、つまり重量配分を前後均等に近づけ気持ちの良いスッキリとしたハンドリングを実現しているのだ。ステアリングを握れば1シリーズほど人馬一体を感じ取れるモデルも他にない。

 欧州テイストの奥の深いハンドリング、そしてブレーキング時もフロントタイヤだけに頼らない安定した姿勢。

 この2台、もうすぐなくなります。今が買い時です。

◆  ◆  ◆

 マークXは2019年12月での生産終了(=オーダーストップ)を明言しているため、確実に買えるのは年内まで。2020年初まで在庫が残る可能性もあるが、仕様は限られる。

 一方、新型のBMW1シリーズはドイツ本国で2019年9月に発売され、日本でもほぼ同時期に発売される見込み。それゆえ、すでにFRの現行型は販売終了が秒読みで、一部在庫を除き、オーダー可能なのは実質的にあと1ヵ月程度だろう。

 いずれも新車で買える期間はあと僅かだ。

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