GTO コルト レグナム……時代の不運がなければあるいは!? 惜しくも潰えた三菱のクルマ3選

GTO コルト レグナム……時代の不運がなければあるいは!? 惜しくも潰えた三菱のクルマ3選

「なんでこうなった!?」 開発した人を小一時間ほど問いただしてみたい、でも憎めない「ざんねん」なクルマたち、エピソードを集めた『ざんねんなクルマ事典』『ますます! ざんねんなクルマ事典』(小社刊)。

 日本のクラシックカーや絶版車、珍車についての知識にも定評あるモータージャーナリスト、片岡英明氏監修による本書から、良質コンパクトや最強ステーションワゴンなど、惜しくも消えた三菱の佳作3台をご紹介!

監修/片岡英明、写真/三菱

ざんねんなクルマ事典

1,375円(05/02 19:55時点)
発売日: 2018/12/08
Amazonの情報を掲載しています

ますます! ざんねんなクルマ事典

1,540円(05/02 19:55時点)
Amazonの情報を掲載しています

■本格派ではないこともバブルの時代までは気にならなかったが…… 三菱 GTO(1990-2001年)

三菱 GTO(1990-2001年)
三菱 GTO(1990-2001年)

●車台は4ドアセダンからの流用だった280ps車

 バブル景気で潤っていた1980年代終わり頃、各社はさまざまなスポーツカーを発表しました。そのなかのひとつが、1990年10月に発売された三菱 GTOでした。

 ミドシップレイアウトのフェラーリを思わせるクーペボディは全長4555mm×全幅1840mm×全高1285mmという堂々たるサイズ。

 搭載されるエンジンは、当時の自主規制値いっぱいの最高出力280psを発生する3L V6ツインターボと、同エンジンの自然吸気版(最高出力225ps)。駆動システムは前後トルク配分を45:55に設定したフルタイム4WDで、ドライブシャフトには国産車初の高張力鋼材を使用。

 そのスペックは一見するとかなりの本格派でした。

 しかし三菱 GTOは「本格スポーツ」ではなく、車台は4ドアセダンである三菱 ディアマンテから流用したものでした。

 バブル景気とスポーツカー人気が続いていた時代は良かったのですが、景気とブームが去ると、そのあたりの“偽物感”ゆえに販売は失速してしまいました。

・発売年月:1990年10月
・エンジン種類:V6 DOHCツインターボ
・総排気量:2972cc
・最高出力/最大トルク:280ps/42.5kgm
・全長×全幅×全高:4555×1840×1285mm
・車両重量:1700kg
・諸元記載グレード:1990年式 ツインターボ

●ざんねん度:★★★★★

次ページは : ■確かに「まじめまじめ」ではあったがあまりにもまじめすぎた 三菱 コルト(2002-2012年)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!