■確かに「まじめまじめ」ではあったがあまりにもまじめすぎた 三菱 コルト(2002-2012年)
●「リコール隠し」によるイメージ悪化も逆風に
「まじめまじめまじめコルト」というキャッチフレーズで2002年11月に登場。しかし三菱自動車のリコール隠し問題によるイメージ悪化の影響を受け、ヒットには至らないまま1代限りで消滅した良質なコンパクトカーです。
デザインは、ダイムラー・クライスラー(当時)のオリビエ・ブーレイが監修した「ワンモーションフォルム」と呼ばれるシンプルな造形。
同時期のホンダ フィットと似たフォルムでしたが、ボディサイズはフィットより少し大きめです。
基本エンジンは最高出力90psの1.3L DOHCと、同98psの1.5L DOHC。いずれも連続可変バルブタイミング機構を備えた「MIVEC」でした。
デザインにも走りにも“華”がなかったコルトでしたが、「まじめまじめまじめコルト」というキャッチフレーズどおりの実直な作りは、一部ではそれなりに高評価されました。
しかしリコール隠しによるブランドイメージの低下が強烈だったせいか、あまり売れないまま、2012年12月には生産が終了となりました。
・発売年月:2002年11月
・エンジン種類:直4 DOHC
・総排気量:1343cc
・最高出力/最大トルク:90ps/12.3kgm
・全長×全幅×全高:3870×1680×1550mm
・車両重量:1100kg
・諸元記載グレード:2003年式エレガンスバージョン
●ざんねん度:★★☆☆☆
■ミニバンブームに敗れた最高出力280psの最強ステーションワゴン 三菱 レグナム(1996-2002年)
●最上級グレード「VR-4」は今なお根強い人気だが
ステーションワゴンブームがその頂点を迎えていた1996年、三菱ギャランのステーションワゴン版であるレグナムは、その最上級グレードに最高出力280psの2.5L V6ツインターボエンジンを採用して登場しました。
しかし2000年代に入ると日本では「ミニバンブーム」が巻き起こり、ステーションワゴンというカテゴリー自体がいつの間にか人気薄に。
その結果として2002年8月、一時は快速ワゴンとして大人気を博した三菱 レグナムも生産終了となってしまいました。
・発売年月:1996年9月
・エンジン種類:V6 DOHCツインターボ
・総排気量:2498cc
・最高出力/最大トルク:280ps/37.0kgm
・全長×全幅×全高:4710×1740×1450mm
・車両重量:1530kg
・諸元記載グレード:1996年式 VR-4
●ざんねん度:★★★☆☆
* * *
なんでそうなったの!!? ざんねんだけど、でも愛おしい。そんなクルマたちの数々を集めた『ざんねんなクルマ事典』『ますます! ざんねんなクルマ事典』は講談社ビーシーより好評発売中です。
【画像ギャラリー】生き残りの道ももしかしたらあった!? 歴史の中に消えた三菱の3台をギャラリーで見る(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方