盗まれたほうが悪い!!?? 盗難被害者……のはずが加害者に!? だからクルマは大切に!!

■盗難車での事故の賠償責任が発生した場合、自動車保険はどうなる?

泣きっ面に蜂!! 盗難被害者…のはずが加害者に!? だからクルマは大切に!!
事故や災害などによって損傷したクルマの修理費を補償してくれるのが「車両保険」。盗難による事故で、所有者に責任がないケースでも適用される可能性が高く、盗まれたクルマが見つからなかった場合は全損として保険金を受け取ることができる

 盗まれたクルマで事故を起こされた場合にもうひとつ気になるのが、自動車保険での補償は適用されるのか? という点だろう。

 これに関しては先ほどから紹介しているとおり、盗難被害者であるクルマの持ち主に賠償責任があるかないかによって、受けられる補償も大きく変わってくる。

 まず、クルマの管理が適切になされており、持ち主には賠償責任がないと判断された場合。

 このケースでは、仮に盗難された愛車が人をはねたり、クルマをぶつけて建物やガードレールなどを壊してしまったという事故を起こしても、賠償する責任自体が持ち主にはないため、そのクルマが入っている「対人賠償」や「対物対象」の保険を適用することはできない。

 ただし、盗まれたクルマが「車両保険」に加入している場合は、盗難や犯人が起こした事故によって失ったクルマに見合った補償を、持ち主は受けることができる可能性が高い。

 一方、クルマの管理に不備があると判断され、窃盗犯が起こした事故の賠償責任がクルマの持ち主にもあると判断された場合はどうだろうか?

 まず、事故の内容がケガや死亡といった人を死傷させてしまったものであれば、すべてのクルマが加入している「強制保険(自賠責保険)」と、そのクルマが加入している「対物補償保険」によって補償を受けることが可能だ。

 また、建物やガードレールなどを壊してしまった場合も「対物補償保険」によって補償を受けることができる。

 ちなみにクルマに乗っていた人に対する「人身傷害保険」や「搭乗者障害保険」などは、いずれの場合も補償の対象とはならない。窃盗犯のケガに対して補償をしてあげたいと考える人はまずいないとは思うが……。

 クルマの盗難被害はちょっとした油断や気の緩みから起こることもありうる。あらぬ賠償責任を負わされないためにも、たとえ短時間であっても、愛車から離れる場合は絶対にエンジンを切り、ドアロックをかけることを習慣づけるのはもちろん、愛車を盗まれないための充分な対策も日頃から心がけておきたいものだ。

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