カローラクラウンマークII…… 超名門トヨタの超名門3ブランドが最も輝いた時代とは

2024年3月24日 / コラムコメントする

■トヨタ 6代目マークII（1988年～1992年）…約103万3800台

●トヨタ 6代目マークIIの魅力

　マークXのご先祖のマークIIは、クラウンのゴージャスさとコロナの機動性を併せ持つハイオーナーカーだ。モデルチェンジのたびにラグジュアリー志向を強めるとともに高性能化を図っている。1980年代、マークIIと兄弟車のチェイサー、クレスタは、ソアラやクラウンとともにハイソカー旋風を巻き起こした。スーパーホワイトのボディカラーが驚異的な人気となり、マークII3兄弟は月に2万台ペースでバンバン売れたのである。

　1988年夏、マークIIはモデルチェンジし、6代目のX80系が登場した。キープコンセプトで、デザインも５代目を洗練させたものだったが、シャシーを一新。6気筒エンジン搭載車はリアサスペンションもダブルウイッシュボーンとしている。エンジンも主役は高性能な直列6気筒DOHCだ。ツインターボやスーパーチャージャーも用意した。

　こちらもバブルを追い風に大ヒットしたが、走りの実力はワンランク引き上げられている。快適装備もクラウン並みに充実していた。だから当時バカ売れしたのだ。

●全世代に見る6代目マークIIの売れっぷり

　先代の5代目は初のツインターボ装着グレードが設定されるなどの話題もあって80万台以上売れたが、一番売れたのは6代目。クラウン同様、バブル景気による後押しもあったのだろう。1990年には23万4500台を販売。

●ちなみに……1988年はどんな年だった？

　青函トンネル完成、瀬戸大橋開通などイケイケ時代に突入。ソウルオリンピックでは鈴木大地選手が水泳背泳ぎで金メダル獲得。ドラクエIIIが爆発的人気。

●トヨタ 6代目マークIIの諸元（GTツインターボ）
・全長4690×全幅1695×全高1375mm
・ホイールベース：2680mm
・車重：1440kg
・エンジン：直6DOHC・TT
・総排気量：1988cc
・最高出力：210ps
・最大トルク：28.0kgm
・価格：303万6000円

（写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです）