やっぱり使い勝手が良さそうなのは、日本の道路事情にピッタリなお手頃サイズのコンパクトカー。そこで、人気のコンパクトカーの中から高コスパなオススメグレードを探る!!
※本稿は2024年2月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ
初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■スポーツグレードがコスパ最強!?
●日産 ノート/ノートオーラ(229万9000~304万1500円)
ノートオーラGの価格は、ノートXよりも約40万円高い。その代わりノートオーラGには、ノートXがオプション設定とするアダプティブLEDヘッドランプ、アルミホイール、後側方衝突防止支援機能などが装着される。
これらのオプション価格は合計約27万円だから、40万円の価格差からこの金額を差し引いた約13万円で、ノートオーラの3ナンバーボディ、上質な内装、性能を向上させたe-POWERなどが備わる。つまりノートオーラGは、ノートXに比べて約40万円高くても、充実した装備や上質感を考えれば割安だ。
さらにノートオーラニスモは、ノートオーラGに、エアロパーツ、ハイグリップタイヤ、専用に設定されたサスペンション、専用デザインのメーターやシート生地などを加えた。それで価格アップは約28万円だから、最も買い得なグレードはノートオーラニスモだ。
・イチ押しグレード:ノートオーラニスモ 298万1000円
・コスパ指数:90点
●ホンダ フィット(165万5500~274万8900円)
ノーマルエンジンも選べるが、ハイブリッドのe:HEVを推奨したい。駆動を担当するモーターは、動力性能に余裕があり、アクセル操作に対する反応も機敏だ。ノイズは小さい。
しかも価格はノーマルエンジンと比べて35万円少々の上乗せに抑えたから、買い得度も高い。グレードはe:HEVホームがお薦め。ソフトパッドの入った上質な内装、後席のアームレストなどにより快適に使える。
・イチ押しグレード:e:HEVホーム 225万600円
・コスパ指数:91点
■ヤリスはあえてのガソリンモデル!?
●トヨタ ヤリス(150万1000~269万4000円)
1.5Lと1Lのノーマルエンジン、1.5Lハイブリッドを用意する。この内、ヤリスでは1.5Lのノーマルエンジンを選ぶ。ハイブリッドでは、車内が広く内外装の上質なアクアが買い得になるからだ。
したがってヤリスの推奨グレードも、1.5LノーマルエンジンのGだ。ディスプレイオーディオ、バックガイドモニター、スマートエントリーなどを標準装着して、価格を180万円以下に抑えた。LEDヘッドランプやブラインドスポットモニターなどをオプション装着する。
注意したいのは乗り心地だ。Gの14インチタイヤは、低燃費志向で指定空気圧が高く、硬さを感じる。不満がある時は、15インチ(オプションで16インチも選べる)のZも試乗する。
・イチ押しグレード:1.5G 195万3000円
・コスパ指数:79点
●トヨタ アクア(199万7000~259万8000円)
アクアはGが買い得だ。Xに比べて価格は12万3000円高いが、パーキングサポートブレーキ、上級シート表皮、後席のセンターアームレストなどが加わる。アルミホイールなどもオプション装着できる。ニーズの高い装備を採用して、インパネには合成皮革巻きのオーナメントなども備わる。
アクアはヤリスよりも後席の足元空間が広いため、上質な内装と相まってファミリーカーにも適している。
・イチ押しグレード:G 223万円
・コスパ指数:86点
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