乗用車でもじわじわと進むEVへの移行。バスは早くからEVに着目し、海外メーカーからEVバスを購入し営業運転を開始していたが、2023年のジャパンモビリティショーでとうとう国産EVバスがお目見え。さらに燃料電池バスも走っている!!
※本稿は2024年2月のものです
編集制作/末永高章、中山修一、写真/バスマガジン編集部
初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■バスのEVへの取り組みは乗用車より早い!
ここ数年、急速に増えているEVだが、バスの世界でもそれは同じだ。いや、バスのほうが早くから着目され、研究も進められている。
とはいえ、現状ではほとんどが中国からの輸入車が並ぶというのが現実だったのだが、2023年のモビリティショーでついにいすゞが完全な国産電気バスを発表し、話題になった。
乗用車のEVでも1充電の走行距離がいまだ課題となっているが、バスの場合は一般路線車なら1日200km以内程度でよく、乗用車以上に電化には向くという意見も多い。
またターミナルや商業施設などの敷地に立ち寄るバスも多いことから、充電設備を設けやすいという点もメリットだ。さらに空港内循環バスなど、近距離シャトルの場合には、バス停ごとに非接触型充電器を路面に埋め込むという実験も好結果を出している。
日本ではまだ普及しているとはいえない状況にあるのには、やはり充電器の設置と充電のために費やす時間がネックになっているといわれ、また日本の内燃機バスは排出ガスもクリーンで、巷で言われるように環境対策に反していないため、という意見もあるようだ。
そうは言っても、エコ&クリーンばかりに縛られるまでもなく、電気バスのパワフルな走行性能は運行するバスとして魅力であり、その観点からの注目度も高い。
輸入される電気バス以前にもレトロフィットのEVバスは各地で走っており、実証実験の件数や経験値も蓄積されているため、ひとつのチャンネルとして大いに楽しみな存在だ。
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