2023年12月にフルモデルチェンジされたスズキ スイフト。注目の新型車だけに、購入の参考にしたいポイントや先代からの変更点など、気になる部分がさまざまあるだろう。そこでここでは、新型スイフトの知りたい部分を解き明かす!!
※本稿は2024年3月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/SUZUKI
初出:『ベストカー』2024年4月10日号
■先代モデルからどこがどれだけよくなった?
現行スイフトの車内の広さは、基本的に先代型と共通だ。荷室容量も大差ないが、さまざまな機能やデザインにおいて新型は質を高めた。インパネは見栄えがよくなり、前席はシートのウレタンを変更して腰の支え方を向上させた(後席は先代型と同じ)。
新開発された直列3気筒エンジンは、先代型の4気筒に比べてノイズは少し粗いが、燃費は大幅に向上した。先代型から現行型へ乗り換えると、燃料代を14%節約できる。
ステアリング操作に対する反応もいっそう正確になり、車両との一体感を味わえる。ドライバーの脇見や居眠りを検知して警報する安全装備も用意した。
■アクアやノートなどのライバルよりも優れている点は?
スイフトのライバル車は、ヤリス、アクア、ノートなど、全長が4m前後のコンパクトカーだ。
スイフトの優位点はボディの軽さ。マイルドハイブリッドを搭載する最上級グレードでも、2WDの車両重量は950kgだから、ヤリスに1.5Lノーマルエンジンを搭載するZと比べて70kg軽い。そのために走りに軽快感が伴ってよく曲がり、スポーティな運転感覚も味わえる。
インパネの周辺など、内装も上質だ。前席の座り心地も優れ、着座姿勢が乱れにくく長距離を移動する時も疲れにくい。ドライバーをモニターする機能など、安全装備の先進性でも注目される。
■ガソリン車とマイルドハイブリッド車選ぶならどっち?
安価なXGはノーマルエンジンを搭載して、中級と上級のグレードはマイルドハイブリッドだ。これらの内、最も買い得なグレードは、中級のハイブリッドMXになる。XGに比べると、マイルドハイブリッド、エアロパーツ、アルミホイール、エアコンのフルオート機能など、22万円に相当する人気の装備を加えた。
価格の上乗せは19万5800円だから割安だ。ただしメーカーオプションの全方位モニター付きメモリーナビを装着するなら、最上級のハイブリッドMZがいい。MZには割安に装着され、オプション込みの合計価格がMXと比べて約13万円の上乗せに収まるからだ。
●スイフト ハイブリッドMX・FF(5MT)主要諸元
・全長×全幅×全高:3860×1695×1500mm
・ホイールベース:2450mm
・車両重量:920kg
・エンジン:直3 DOHC
・排気量:1197cc
・最高出力:82ps/5700rpm
・最大トルク:11.0kgm/4500rpm
・モーター出力/トルク:3.1ps/6.1kgm
・WLTCモード燃費:25.4km/L
・価格:192万2800円
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