なぜ日本車はTPMSの義務化が遅れているのか?
理由としては、精度の高い「直接式」にしようとすると前述したコストの問題が大きいのだろう。
ただ、ランクルのTPMSが、空気圧の数値も表示される直接式で、スペアタイヤを含めた5本分で2万1600円という価格は案外安くも感じ、標準装備にして量産すれば劇的な低価格化も期待できそうにも感じる。
では、実際に義務化の動きはあるのか? 国土交通省自動車局技術政策課に問い合わせてみると、
「義務化の時期の見通しなどはなく、現在事故実態の検証や有識者の意見を集めながら検討中」とのこと。
TPMSの義務化については、ずいぶん前から話題に挙がっているだけに、そろそろ何らかの動きを期待したいところだ。
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TPMSは、タイヤに起因する事故の防止はもちろん、空気圧低下による燃費の悪化やタイヤの偏摩耗を防ぐためにも有効な装備である。
最近は空気を入れるバルブキャップ(ゴム製のキャップ)のところにセンサー&発信機を付け、車内のモニターはソーラーとUSBで充電できるというTPMSも、インターネット通販なら5000円程度で販売されている。そのため、興味がある人には装着を勧めたい。
また、タイヤの空気圧は、安全に大きく関わるものだけに、日常点検やTPMSが異常を表示した際の確認のためにもクルマにはエアゲージを常備しておきたいところだ。
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