世紀の迷銃だよなぁ 押し入れから発見のチョイ古エアガン ただ眺めるだけの謎行動とは

世紀の迷銃だよなぁ 押し入れから発見のチョイ古エアガン ただ眺めるだけの謎行動とは

 先日、筆者が自宅押し入れを漁ってたところ発見された、チョイ古のエアガン。何気に「王道」を外したものがいくつかあったので、クルマにまったく関係なくて非常に恐縮だが、チョイとここで「まずはひとつ」紹介させていただきたい!

文・写真:ベストカー本誌編集長・飯嶋 穣

手元に残っていたエアガンは、多少変態方向にブレたものばかり

樹脂製ガンケースを開けるとこんな感じ。マガジン(弾倉)の下はBB弾をマガジンに押し込むための棒
樹脂製ガンケースを開けるとこんな感じ。マガジン(弾倉)の下はBB弾をマガジンに押し込むための棒

 男の子なら誰しも一度は「鉄砲」を買ったことがあるでしょう。それは銀玉鉄砲だったかもしれないし、自分で組み立てるプラモデルだったかもしれない。

 で、私も男の子だからして銃には興味があり、社会人になって多少自由に使える金が増えてからは、一時やたらと買いまくってました。

 今はその多くを売っ払ってしまったのですが、いくつか手元に残っていたものを見ると、まあ多少変態方向にブレたものばかり……。そんな「何でそれ買った?」的な銃のなかから、今回はコレを紹介させてください。

実銃はトラブル続出の世紀の迷銃。でも改良されて「マシ」に!

 はい、STARの「L85A2」です。STARは海外に本社(香港だったかな?)を置くメーカーですが、購入したのは北区赤羽にあるエアガン屋です。いつ買ったかは覚えてないのですが、かなり高かった記憶があります。

 なんでコレを買ったかというと、カッコいいからです。私はこのライフルが大好きで、国産メーカーで探していたんですけど、ないんですよね。

 というのも「この銃を商品化した会社は倒産する」という「呪い」ともいうべき噂があるようで、実際、販売してたLS、MMCという会社は倒産しました……。

 そもそも実銃のL85からして、なかなかの問題作のようです。イギリス軍が採用する現用アサルトライフルなんですが、導入当初はとにかく壊れまくったとか。そのせいでL85シリーズのことを「世紀の駄作」とまで言うミリタリーファンもいます。

 んで、各部を改修してL85A1となったけど、それでもまだ不具合が頻出したため、今度はなぜかドイツのヘックラー&コッホに改修を依頼(当時はイギリス企業に買収されてた)し、ちょっとマシな「L85A2」となりました。ちなみに現在はA3に進化してます。

電動エアガンで6mmBB弾を発射! 重さは約5kg

トリガーの後方にマガジンや機関部を配置したブルパップ方式を採用したL85。同じ銃身長ならば全長をコンパクトにできるというメリットがあるが、いろいろとデメリットもある
トリガーの後方にマガジンや機関部を配置したブルパップ方式を採用したL85。同じ銃身長ならば全長をコンパクトにできるというメリットがあるが、いろいろとデメリットもある

 とまあ、実銃の評価は微妙なわけですが、それはさておき、どうです? L85、カッコいいと思いません?

 直線的なルックスがたまりませんね。そして、クソ重いです。オプションのSUSATサイトを付けてるせいもありますが、この状態で約5kgあります。

 最近は実銃も射撃に関係する部位以外は樹脂などで作って軽量化するもんですが、L85は本体をスチールプレス加工で作ってるせいで、現用アサルトライフのなかではかなりのヘビー級。STARはきっと、そんなところも忠実に再現したのでしょう。

 そうそう、私のこの銃は電動エアガンです。モーターの力でピストンを引き、トリガーを引くことでピストンが前進して空気を押し出し、6mmBB弾を発射します。

 頬当て下のセレクターを操作することで、単射と連射を切り替えられるようです。

■グッドルッキングな「巨大文鎮」。弾は出ないが筋トレには使える

4倍SUSATサイト。オプションだがこれを付けないと代わりにキャリングハンドルが付くだけでちょっと情けないルックスになるので、ぜひ付けたい
4倍SUSATサイト。オプションだがこれを付けないと代わりにキャリングハンドルが付くだけでちょっと情けないルックスになるので、ぜひ付けたい

 ではこのエアガン、性能はどうなのでしょう? 実は、わかりません。というのもオプションのサイトまでつけて、全部でたしか10万円以上を支払った記憶がありますが、バッテリーを買っていないのです。

 さきほど「切り替えられるようです」と書いたのは、そのせいです。

 つまり現状、この銃は巨大な文鎮です。普段は物置の片隅でガンケースの中に入れられていますが、時折取り出しては私が「ウヘヘ……」と言いながらトリガーをカチャカチャ操作する。そのためだけの存在です。

 でも私は満足しています。この形の銃が自分の手元にあるだけで満足なのです。きっとこの銃はこの先、何十年も押し入れの片隅で過ごし、野外に持ち出されることはないでしょう。

次ページは : ■今日もトリガーをカチャカチャいじって「ウヘヘ……」と

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