■2024年2月の意外と売れてるクルマ:ホンダ フリード+(2016年9月登場)
●2月販売台数:2000台 前年同月比:128.4%
フリードはコンパクトミニバンだが、フリード+は2列シート仕様で、後席を格納すると広い荷室になる。フリード全体に占めるフリード+の販売比率は30%弱だ。よって2024年2月の登録台数は、対前年比で1.3倍に増えたが、増加台数は442台に留まる。
基本的に売れていないから、わずかな台数の増加が対前年比を大きく押し上げたのだ。ちなみに3列シートのフリードは、2024年2月の対前年比が若干の減少に留まった。納期は以前よりも短く、購入のしやすさもフリード+の増加に貢献した。
■2024年2月の意外と売れてるクルマ:マツダ CX-5(2016年12月発表)
●2月販売台数:1535台 前年同月比:127%
CX-5はミドルサイズのSUVで、全長を4.6m以下に抑えながら、前後席と荷室が広い。価格は割安で、マツダの国内最多販売車種だ。2024年2月の登録台数は、対前年比で1.3倍に増えた。
CX-5は人気の根強い商品で、なおかつ2023年10月以降は改良型が販売されている。外装色に新色が加わり、特別仕様車も設定された。これらの相乗効果により、2024年2月には売れゆきが伸びた。
その代わり2024年3月の対前年比は52%まで減った。つまり好調な販売は長続きしていない。
■2024年2月の意外と売れてるクルマ:三菱 エクリプスクロス(2018年3月登場)
●2月販売台数:779台(PHEV含む) 前年同月比:128.8%
エクリプスクロスは、ひとまわり大きなSUVのアウトランダーよりも設計が古い。よって販売も低調だが、PHEVのほかに安価な1.5Lターボも用意され、この販売比率がエクリプスクロス全体の35%を占める。
そして2024年2月の登録台数は対前年比で1.3倍に増えた。特にターボは増加率が大きく、対前年比で1.5倍だ。価格の割安なSUVが求められる市場環境になってターボが伸びたのだ。3月は対前年比で約20%減ったが、伸び悩むのはPHEVで安価なターボは1.2倍に増えている。
■2024年2月の意外と売れてるクルマ:日産 デイズ(2019年3月登場)
●2月販売台数:5637台 前年同月比:258.5%
デイズは日産の軽自動車で、全高が1.6mを超えるボディにより、車内は広くて実用的だ。2023年9月に改良を発表している。フロントマスクは「デジタルVモーション」のデザインに刷新され、安全装備の機能や収納設備の使い勝手も向上した。
2023年11月以降は、改良型の納車も活発になり、対前年比も増加に転じた。特に2024年2月の届け出台数は、対前年比が2.6倍に達する。デイズはスライドドアを装着するルークスよりも装備が簡素だが、価格も求めやすく売れゆきが伸びた面もある。
■2024年2月の案外売れてないクルマ:トヨタ RAV4(2019年4月登場)
●2月販売台数:2434台 前年同月比:36.9%
RAV4はミドルサイズのSUVで、グレードは4WDが中心だ。プラットフォームはハリアーと共通だが、機能とデザインはランドクルーザーなどの悪路向けSUVに近い。最近は販売が低調で、2024年2月の登録台数は前年の40%以下であった。
その理由は2022年10月に安全装備を充実させる改良を行い、特別仕様車のアドベンチャーオフロードパッケージIIも加えたからだ。特別仕様車は魅力的でヒット作になり、2023年2月の登録台数は、前年の2.1倍に達した。この反動で2024年2月は対前年比が減ったのだ。
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