■2024年3月の意外と売れてるクルマ:スズキ ハスラー(2019年12月発表)
●3月販売台数:1万618台 前年同月比:200.6%
ハスラーは全高が1.6mを超える軽自動車だが、外観はSUV風で、荷室は汚れを落としやすい。車内の広さはワゴンRとほぼ同じだ。ファミリーでも使いやすい。2024年3月の届け出台数は、前年の2倍に達する。
2023年3月は対前年比で76%だったが、2年後は大幅に増えた。過去の届け出台数を振り返ると、2023年6月以降は一貫して増加している。
今の軽自動車では、全高が1.7mを超える車種が売れ筋だが、ハスラーは全高を1.7m以下に抑えながら、SUV風に仕上げて販売は絶好調だ。
■2024年3月の意外と売れてるクルマ:スバル フォレスター(2018年7月登場)
●3月販売台数:1980台 前年同月比:101.5%
フォレスターは、水平対向4気筒エンジンを搭載するSUVで、駆動方式も全車が4WDを採用する。現行型は2018年に発売され、2023年は対前年比で68%に落ち込んだ。特に2023年3月は減り方が激しく、対前年比はわずか38%であった。
次期型が北米で披露された事情もあり、今でも販売が好調とはいえないが、2024年3月の対前年比はプラスになった。2023年8月に改良が行われ、10月には魅力的な特別仕様車のXエディションも加わったことが奏功し、モデル末期ながらも販売の低下を抑えている。
■2024年3月の案外売れてないクルマ:トヨタ ハリアー(2020年6月登場)
●3月販売台数:7560台 前年同月比:68.6%
ハリアーは上級SUVの人気車種だ。売れ筋価格帯が400万円以上の車種では、登録台数が最も多い。それでも2024年3月の登録台数は、前年の69%に留まった。
理由は前年の登録台数だ。現行ハリアーは2020年6月に発売されたが、当時は新型コロナウイルスの影響で納期が遅延した。2023年に入るとその影響も薄れ、2023年3月のハリアーの登録台数は前年の1.7倍に増えていた。
この反動で、2024年3月の登録台数は、対前年比で31%減少している。それでも登録台数自体は7560台だから充分に多い。
■2024年3月の案外売れてないクルマ:トヨタ アクア(2021年7月登場)
●3月販売台数:4848台 前年同月比:44.3%
アクアはコンパクトなハイブリッド専用車。ヤリスハイブリッドに比べて燃費性能は下まわるが、内装の質、後席の居住性、乗り心地では勝る。装備も充実して買い得だ。しかし2024年3月の登録台数は前年の44%に留まった。
理由は2つある。2023年3月は、前年に実施した改良の効果もあり、登録台数が前年の1.7倍に増えていた。この反動で2024年3月は減った。またアクアは2024年4月にも改良を実施しており、その数か月前から受注を停止させていた。この影響で減少が一層顕著になったのだ。
■2024年3月の案外売れてないクルマ:スバル インプレッサ(2023年4月登場)
●3月販売台数:3340台(クロストレック含む) 前年同月比:69.9%
自販連の登録台数では、クロストレックの数値がインプレッサに含まれる。型式が共通になるためだ。そしてインプレッサの台数の内、クロストレックが60%以上を占める。
そこでインプレッサ+クロストレックの合計で見ると、2024年3月は前年の70%であった。2月は1.6倍だったが、3月は逆に30%減った。これは前年の売れゆきに起因する。2023年3月は前年の2倍以上だったからだ。
クロストレックは2023年に入って登録され、3月は急増した。この台数と比較されるため、2024年3月は減少した。
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