[CX-5]はコスパもサイズ感も完璧!! 話題の[クラウン]も販売に苦しむワケは? 予想外の売れ行きを見せるクルマたち

■2024年3月の案外売れてないクルマ:三菱 アウトランダー(2021年10月発表)

2月販売台数は734台/前年比107.3%だったが、3月は落ち込んだ
2月販売台数は734台/前年比107.3%だったが、3月は落ち込んだ

●3月販売台数:809台 前年同月比:54.6%

 アウトランダーはミドルサイズのSUVで、全車がPHEVを搭載する。2024年3月の登録台数は809台で、前年の55%に留まった。その理由は、2023年3月の登録台数が前年の1.5倍に達したからだ。2023年の前半は納期の遅延も残り、月別の登録台数も増減が激しかったのだ。

 そのために2024年の対前年比も、1月はわずか33%に留まり、2月は7%の増加。そして3月は再び55%に下がった。2023年12月に改良を受けながらも、その効果が登録台数にはいまひとつ反映されていない。

■2024年3月の案外売れてないクルマ:三菱 eKクロスEV(2022年5月発表)

2月販売台数は922台/前年比97%だったが、3月は前年比18.8%へ減少
2月販売台数は922台/前年比97%だったが、3月は前年比18.8%へ減少

●3月販売台数:291台 前年同月比:18.8%

 eKクロスEVは、eKクロスと共通のボディを使う、軽自動車サイズの電気自動車だ。2024年3月の届け出台数は、前年のわずか19%に留まった。基本的なメカニズムを共通化した日産サクラは、前年に比べて12%増えている。

 eKクロスEVとサクラの対前年比に格差が生じた理由は、eKクロスEVがすでに必要なユーザーに行き渡ったからだ。その点でサクラは、ボディをデイズとは明らかに異なるデザインに仕上げ、2023年12月には特別仕様車も追加した。商品力と販売網の違いにより、今でも売れゆきを増やしている。

■2024年3月の案外売れてないクルマ:トヨタ GR86(2021年10月登場)

MTのスポーツカーが好調ななかでGR86は受注を停止しているという
MTのスポーツカーが好調ななかでGR86は受注を停止しているという

●3月販売台数:867台 前年同月比:61.1%

 GR86は後輪駆動を採用する比較的コンパクトなスポーツカーだ。スバルと共同で開発され、基本部分を共通化した姉妹車として、スバルBRZも用意される。GR86の2024年3月における登録台数は、前年の61%であった。BRZも58%だから、両車ともマイナス40%前後だ。

 2023年9月に、6速MTにもアイサイトを装着するなどの改良を実施したが、登録台数は下がった。この背景には生産台数の調整もあり、トヨタの販売店では「2024年4月時点で、受注を停止している」という。

【画像ギャラリー】前年が売れすぎた!? 納期遅延が響いてる!? 意外と売れてるクルマ&案外売れてないクルマ(22枚)画像ギャラリー

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